黄金世代でありながら現役の日体大生でもある河本結プロ。
多くの女子プロが所属先(スポンサー)を持ち、ゴルフに専念している中、大学生という肩書を持つ異質な存在です。
もちろん、体育大学なので大会への参加は優遇されると考えられますが、それにしてもすごいです。2019年は、6月24日現在でアクサレディスの一勝、賞金ランクも上位につけています。
早速河本結プロのクラブセッティングを見ていきます。
河本結プロのクラブセッティング
番手 | ブランド | シャフト |
---|---|---|
1W | キャロウェイ・エピックフラッシュ 9° | ツアーAD DI5S |
3W、5W | キャロウェイ・ローグスター15°/18° | スピーダー569エボリューションⅣ/661 |
3UT | キャロウェイ・XR OS 19° | MCH70(S) |
5I~PW | キャロウェイ・X-Forged | N.S.PRO850GH(S) |
AW、SW | キャロウェイ・MDフォージド48°/52°/58° | N.S.PRO950(S) |
パター | オデッセイ・オーワークスレッド#7 | 不明 |
キャロウェイ契約で、昨年からローグシリーズを多用していました。
アイアンはキャビティバックの33°、軟鉄鍛造のX-Forged。ウェッジは三本で、きれいなセッティングという印象です。
筆者の深読み
ドライバー
ノーマルのエピックフラッシュです。プロの中には、ダブルダイヤモンドやトリプルダイヤモンドの限定ヘッドを使っている人も多いですが、プロパー品と同じヘッドです。

画像を見る限りは、ウェイトも標準の16gを装着しているようです。
シャフトはツアーADのDI5Sで、トータル重量はおそらく308g前後。
私もこのシャフトを持っていますが、非常に癖のない中弾道のシャフトです。一般的には捕まらないとされていますが、私はそんなことは無いと感じます。
特に、以前エピックフラッシュのサブゼロの試打記事で「中調子が合う」と書きましたが、まさにそのような組み方ですね。
ただ、優勝したアクサレディスではエピックフラッシュサブゼロにフェアウェイウッドと同じスピーダーエボリューションⅤを使用していたようです。
こちらも、中調子ですね。
フェアウェイウッド
昨年から使用しているローグのフェアウェイウッドです。番手は、15°と18°の二本。

シャフトはエボⅤの569と661を3番と5番にそれぞれ装着しています。教科書通りのセッティングですね。
あまり特徴はありません。
ハイブリッド
あまり見かけないハイブリッドを使用しています。XR OSというモデルで、”オーバーサイズ”の略だそうです。
少し大きめのヘッドにより高い慣性モーメントを実現しているほか、ソール形状を見て分かる通り、ソールのネック側とトゥ側を削り接地面積を減らしています。
3番で19°のロフトで、X-Forgedの5番アイアン26°とは少し開きがあります。
ドライビングディスタンスが245yで12位としっかり飛ばせるプレーヤーなので、アイアンとドライバーの間のクラブは重視していないのかもしれません。
ですから、ウッドも含めて特徴のないセッティングなのではないかと勝手に思っております。
アイアン
アイアンには、X-ForgedをPWから5番まで入れています。注目すべきは、シャフトです。
N.S.PRO850GH(S)という軽量シャフトを装着していて、トータル重量はおそらく7番で400g付近だと予想されます。
このX-Forgedのヘッドは、シンプルな軟鉄鍛造キャビティなので重いです。シャフトを軽いものにして飛距離を調整しているのかと思います。
笠りつ子プロや松田鈴英プロなど重ヘッドプラス850の組み合わせはよく見ます。ヘッド重量は軽いですが、鈴木愛プロはi210に850を挿していたりと大変人気なシャフトですね。
ウェッジ
マックダディフォージドを3本使用しています。度数は48°、52°、58°の三本です。
X-ForgedのPWが45°なので、順当な組み方でしょう。ただ、度数の感覚はPWと3°で、そこから4°とばらつきがあります。
これは、私の持論でもありますが、PWとウェッジはウェッジ同士の感覚よりも詰めた方が距離感がつかみやすいと思っています。
ですから、これが意図的かそうでないかは分かりませんが、私は良いと思います。
パター
このタイプですが、インサートはホワイトインサートに変更しているようです。
この世代のオーワークスはいまだに使用プロも多いですね。ネックはベントではなくスラントネック。
オデッセイパターはプロ支給品に限っては様々なインサートに対応しているようで、他にもホワイトインサートに変更しているプロもいます。
たしかに、自分もホワイトインサートのパターをメインで使用していますが、ロングパットでの距離感と打感の良さから手放せません。
高いパーオン率(河本プロは約70%)の人は必然的にロングパットが残りやすいので、そこら辺を重視しているのかもしれませんね。
河本結プロのセッティングは…
特徴はありませんが、中調子のシャフトを多用するシンプルなクラブセッティングと言えそうです。
カーボンシャフトは、シャフト特性の差が大きいので、複数の種類を組み合わせるのが難しいです。
そんな中で、癖のないシャフトをうまく組んでいるのは参考になります。
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