アマでの実績多数、プロでも活躍中
永井花奈選手は、中学生1年生で日本アマに出場するなど早熟な選手として名をはせました。
プロになってからも2017年に初優勝をするなどその実力は留まるところを知りません。
2019年シーズンはヤマハとクラブ契約をしていますので、ヤマハの新製品を投入してトーナメントに臨んでいます。
それでは、永井花奈選手のクラブセッティングを見ていきましょう。
永井花奈選手のクラブセッティング
番手 | ブランド | シャフト |
---|---|---|
1W | ヤマハRMX220 9.5° | アッタスクール4(S) |
3W/5W | ヤマハRMXフォーカス 15°/18° | スピーダー569エボリューションⅤ(R) |
UT | ヤマハRMX UT 19°/22° | アッタスFW65 IPブルー(R) |
UT | ホンマ・ツアーワールドTW747 28° | ヴィザードUT-7H |
7I~PW | ヤマハRMX120 | MCI70(R) |
ウェッジ | タイトリスト・ボーケイSM7 48°/51°/58° | N.S.PRO850GH(R) |
パター | ピン・スコッツデールTRシェイH | 不明 |
アイアンとドライバーはヤマハ製、パターはピン、ウェッジはタイトリストとフレキシブルなセッティングと言えそうです。
永井花奈選手は、ドライバーの平均飛距離が230yくらいなので、ヘッドスピードは速くなさそう。
全体的に軽めに組んでありますね。
それでは詳しく深読みしていきます。
筆者の深読み
ドライバー
永井選手のドライバーは高弾道、高慣性モーメントのRMX220。ロフト角は9.5°です。

面白いのがシャフトで、アッタスクールの4S。
先中調子の捕まるシャフトです。40g台のシャフトは女子プロでもまだ使用している人は少ないです。
アン・ソンジュ選手がTP4Sをセッティングに入れて注目されたのもまだそんなに古い話ではありませんからね。
長さは45.25インチで、ヤマハのカスタム標準の長さですね。
ウッド
普通のモデルに見えますが、フォーカスというモデルです。
フォーカスではありませんが、RMX FWの試打レビューです。


通常のモデルと異なり、小ぶりなヘッドで強弾道仕様です。シャフトはスピーダー569エボリューションⅤ。

ドライバーと同様に、先中調子のシャフトです。
このシャフトはそこまで高弾道ではありませんし、FW用ではなくドライバー用をカットして使っています。
ハイブリッド
永井花奈選手が使用するハイブリッドは計3本、うちロフトの立った2本をヤマハの新モデルを投入しています。

RMX UTに装着されたシャフトはアッタスのIPブルー、フェアウェイウッド用です。私のサイトを熟読している方なら「なぜハイブリッド用ではないの?」と思ったでしょう。
IPブルーはハイブリッド用とフェアウェイウッド用があります。
ヤマハのハイブリッドは確かホーゼルの太さがフェアウェイウッド用シャフトに合うようにしてあります。これは、シャフトラインナップがいまほどハイブリッドを重視していなかったからです。
ですから、ハイブリッド用ではなくフェアウェイウッド用なのです。一応ハイブリッド用の記事を貼っておきます。

これも先中調子で、比較的捕まりやすいです。
もう一本28°のハイブリッドはホンマのTW747です。ヤマハでは作っていないロフトのハイブリッドです。
このヘッドに、シャフトはホンマの純正カーボンシャフトです。しかもスペック的には吊るしのものです。

アイアン
クロモリヘッドのRMX120のアイアンを入れています。

番手が、7番からPWと4本しか入っていません。飛距離にアドバンテージが無い永井花奈選手ゆえのセッティングだと思います。
シャフトはMCI70(R)。女子プロで圧倒的な人気のカーボンシャフトですね。

中調子で、比較的高弾道、高スピンになるシャフトです。
女子プロで、このようなアイアンを最低限に減らしたセッティングを見ることが多くなってきました。
確かに、上から落としてグリーンに乗せるようなプレースタイルならハイブリッドの方が、有利なのですが、弾道が高くないアマチュアには厳しかったりします。
しかも、ハイブリッドにはカーボンシャフトが入っていますから、どこからでも打つには技術が必要です。
ですから、男性アマには案外合わないかもしれません。
ウェッジ
アイアンが少ないからか、ウェッジは3本入れたセッティングになっています。
PWが45°なので、そこから3°刻みで48°、51°と入れて、おそらくサンドウェッジとして58°を使っているのでしょう。バウンスはそれぞれ10°、12°、8°です。
51°は通常生産品ではないので、カスタムスペックとなります。
シャフトはN.S.PRO850のRフレックス。このシャフトも女子プロには絶大な人気ですね。
パター
パターはL字マレットのピン・スコッツデールシリーズ。スコッツデールは畑岡選手もセンターシャフトのものを使っています。
長さは33インチ。女性用の標準が32インチなのでもしかしたら長めでしょうか。
永井花奈選手のセッティングは…
オーソドックスな女子プロセッティングって感じです。
シャフトやハイブリッドの数含め近年のトレンド通りな組み合わせ方です。セッティングのメインフレームはヤマハですが、適宜他メーカーの製品も入れているのでバランスが良いです。
男性アマが参考になるかは分かりませんが、スイングテンポがゆっくりでカーボンシャフトのしならせ方をよく理解していれば使いこなせるセッティングだと思います。
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