名門沖学園出身の23歳、三ヶ島かなプロ
三ヶ島かな選手は、福岡県出身の23歳で沖学園高校出身です。
ツアー3位のフェアウェイキープ率で、平均飛距離は231yと標準的。
このくらいの飛距離の女子プロは非常に多いので、アドバンテージでもディスアドバンテージにもならないと思います。
2019年9月時点でまだ未勝利ですが、トップ10入り6回と惜しいところまで来ていますね。
ギア契約はブリヂストンで、シャフトはフジクラをメインにセッティングしています。
三ヶ島かなプロのクラブセッティング
番手 | ブランド | シャフト |
---|---|---|
1W | ブリヂストン・JGR 10.5° | スピーダー569エボⅤ(R) |
3W/5W | ブリヂストン・JGR 15°/18° | スピーダー569エボⅤ(R) |
UT | ブリヂストン・J15HY 21°/25°/27° | MCH60(R) |
6I~PW | ブリヂストン・ツアーB X-CB | MCI60(R) |
AW | ブリヂストン・ツアーB XW-1 52° | モーダス105(S) |
AW | ブリヂストン・ツアーB XW-B 52° | モーダス105(S) |
SW | ブリヂストン・ツアーB XW-B 58° | ダイナミックゴールド・ツアーイシューS200 |
パター | オデッセイ・ホワイトライズiX 1SH | 不明 |
三ヶ島かな選手が使用するヘッドは全てブリヂストン製品。
ハイブリッドはやや古いモデルを使っていますね。
全体的には軽めで、ウェッジだけ重く硬くしてあるようですね。
それでは細かく深読みしていきます。
筆者の深読み
ドライバー
ドライバーにはJGRの最新モデルに、スピーダーエボⅤを装着した仕様です。


捕まるヘッドに捕まるシャフト。
ですが、Rシャフトにしてあるので動きは穏やかでしょう。女子プロのトレンドは50g台のSRフレックスですので、それに比べると軽めで柔らかめにしてありますね。
三ヶ島かな選手は以前からJGRのプロトタイプを使っていましたので、使い慣れたヘッドといった感じです。
長さは45.5インチ。
女子プロにおけるスピーダーのシェアはすさまじいですね(笑)
ウッド
ウッドもドライバーと同じ組み合わせで、スピーダーエボⅤを選択。
あまりおもしろくないですね(笑)
ハイブリッド
三ヶ島かな選手は2015年モデルのJ15HYを使用しています。
このハイブリッドは現行のハイブリッドよりも多くの度数選択肢があるので、三ヶ島選手も使用しているのだと考えられます。
入れているのは21°、25°、27°の三本。
ヘッドサイズは現行のXD-Hよりは大きく、JGRとほぼ同じが気持ち小さいくらいです。
シャフトはMCH60のRフレックスです。平均飛距離から考えても少しアンダースペックにセッティングされていますね。
飛距離から逆算するとヘッドスピードは40m/sくらいだと予想されます。
男性アマの平均とだいたい同じか少し速いくらいです。世のアマチュアはN.S.PRO950かダイナミックゴールドを選択している人すらいると思います。
本当は三ヶ島かな選手のような軽めでしなやかなセッティングの方が高いスイングレベルに導かれやすいです。
アイアン
ハイブリッドを27°まで入れているのでアイアンは6番からの無理のないセッティング。

シャフトはハイブリッドから続くようにMCI60Rです。
ちなみに、渋野日向子選手がMCI80R、吉本ひかる選手がMCI70Sでした。


飛距離的には吉本選手と同等なので、比較すると軽めだということが納得できると思います。
ここから少し深読みします。
もしPWが入っているとすると、合計本数が15本になってしまいます。ですから、おそらくアイアンは9番までしか入れていないと思われます。
ウェッジ
アイアンの続きですが、48°のウェッジを入れています。

X-CBのPWが45°で9番が40°なので8度も開いてしまうことになります。
つまりこのセッティングは考えにくい。現に、2017年のセッティングでは48°は入っておらず52°と58°のみ。
こちらの方が自然ですね。
そして、確実に入っていると思われる52°はXW-Bです。これ、実は只者ではありません。
https://www.bs-golf.com/bs-products/club/tourb_parts_model.pdf
ブリヂストンのカスタム専用モデルで、ヘッド単体85000円という超攻めた価格設定。
スピン性能を極限まで高くするためのミルド加工で、ヘッドサイズは少し小さめ。52°と58°しか選択肢はありませんが、三ヶ島かな選手は両方とも入れています。これだけで17万…
シャフトはモーダス105です。
突然硬いシャフトになりましたね。しかも重い。明確に差をつけています。
飛ばす人は、ウェッジでフルショットをしないのでこういったことをすることもありますが、女子プロでは見かけません。
三ヶ島かな選手は決してハードヒッターではありませんから、勝手に深読みしておきます。
注目はバランスでしょうかね。
アイアンはカーボンの軽量仕様を装着してC9.5。52°はモーダス105で同じC9,5になります。
私個人的にはバランスなんてあってないようなものなので、この三ヶ島かな選手のセッティングを見た時は振り心地を重視した方が良いと思いました。
そして、58°のSWにはダイナミックゴールドを使っています。これまた重いです。振り過ぎを防ぐためでしょうか。
バランスはD0.5なので繋がりは考えていなさそうですね。
パター
このパターは上田桃子選手(シャフトはストロークラボ)も使用しています。香妻琴乃選手が使っているのも同様のタイプです。
三ヶ島選手のシャフトは不明ですが、今後ストロークラボにする可能性も十分にあるでしょう。
三ヶ島かなプロのセッティングは…
柔らかいカーボンと硬いスチールの見事な融合です。
アイアンやハイブリッドに装着されているシャフトはヘッドスピードに対しても少し柔らかめなのに対して、ウェッジはスチールの中でも硬いものをチョイス。
これを打ち分けられるのはかなりの技術であることが容易に想像できます。
素人にはまねできないかも…
マネするならこっちかな。

コメント