飛び系アイアンに消極的
スリクソンブランドはこれまで飛び系のストロングロフトのアイアンに消極的でした。当然それは、ダンロップがゼクシオブランドを展開していることが少なからず影響しているものと思われます。
今回紹介するスリクソンZX4アイアンは、7番のロフト28.5°で現行のゼクシオ11とゼクシオXの中間のロフトに当たります。
同じくらいのロフトのアイアンを、わざわざスリクソンブランドで展開することにどんな意図があるのか、どんな差別化をしているのかを考察しながらレビューしていこうと思います。
試打データ
ヘッドスピード | 44.7m/s |
ボールスピード | 60.8m/s |
平均キャリー | 192y |
平均トータル | 292y |
平均サイドスピン | 454rpmドロー |
平均バックスピン | 5722rpm |
平均打ち出し角 | -2.2° |
平均打ち上げ角 | 21.4° |
最大の高さ | 50y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | -17y |
28.5°としては、飛距離は普通でした。特別飛ぶという印象はなく、度数なりです。
サイドスピンは平均するとドローになりますが、ZX4アイアンのヘッドサイズとヘッドの動きに慣れるまでは右に飛びました。大型ヘッドの飛び系アイアンではよくあることなので、ご自身の試打の際にも気を付けてください。
バックスピンは、6000rpm弱となりました。平均キャリーが192yということを考えればそう悪くない数字だと思います。
弾道は決して高くはなく、飛び方はアイアン型ユーティリティそのものです。
ZX4アイアンのデザイン
構造は中空アイアンで、同スリクソンZXユーティリティと似ています。
こうして見ると、フェースが長いせいかネックの曲がり方に違和感を覚えます。
他のZXシリーズ同様、ZX4アイアンもショートアイアンの溝を深くしてスピンを増加を狙っています。
ブレードは、やや厚くなっています。ただ、構えると不思議なもので自然な出で立ち。
ソールのトゥ側の色の変わっている部分が、タングステンウェイト(4~7番)が装着されていることを示しています。
バックフェースはマッスル風?なシンプルなデザインになっています。もっとシンプルでも良いくらい。
ZX4の面構え
この手の飛び系アイアンで気になるのが、構えた時の雰囲気です。
ZX4アイアンのフェース形状は、ZX5やZX7と比べるとネック側の絞りが少ないように感じますが、分厚いソールが見えたり極端なグースになっているわけではありません。
構えてもソールは見えませんが、こうして見るとかなりの分厚さ。Vカットもされていて、飛びだけでなく芝での抜けや上下のミスへの寛容性も向上しています。
ZX4アイアンのすごさ
ZX4アイアンを評価するうえで、ポイントになってくるのが、以下の3点です。
- 打感
- 構えた時のデザイン
- 性能
ZX4アイアンの打感は独特で、中空でよくあるキンキンした音や硬い打感はありません。不自然なくらい静かで心地よいです。
構えた時のデザインは、見てもらった通りです。飛び系の大型ヘッドとしては上手くまとまっているかなと思いました。
性能面では、特筆すべき点もありませんが可もなく不可もなくという感じ。スピンがしっかりかかっているので、汎用性は高いかなと思いました。
データチャート
チャートにすると意外と凡。でも実際打った人に何の違和感も感じさせないというのはそれはそれですごいと思います。良く出来ています。
総合評価
ZX4アイアンは、性能的にはゼクシオを使いたいけど、まだ早いかな、、と思っている人にピッタリのアイアンだと思います。
打感は独特で、決して良いと評価するのは無理があるように思いますので試打推奨です。
おススメ度




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