マッシブな飛び系アイアン
スリクソンZX4アイアンはマッシブな中空アイアンとして突然登場しました。第二弾となるZX4 Mk2アイアンも同じロフト体系でありながらだいぶボリュームが小さくなったように思います。
なぜかHPの情報量が少ないのが気になりますが、中空構造は維持しています。早速コンセプトから見て行きましょう。
スリクソンZX4 Mk2アイアンの概要
4番や5番はユーティリティアイアンとして使うこともできそうなロフトです。
PWで43°で、他のモデル同様AWとSWがラインナップしています。バウンス角はZX5 Mk2やZX7 Mk2と比べると小さいもののハイバウンスであることに変わりはありません。
スリクソンZX4 Mk2アイアンのデザイン
バックフェースはまるでキャビティバックの装いです。ZX7 Mk2のようにセンターが盛り上がっています。
中空はマッスルバックのような形状にすることが多いですが、前作があまりにむっちりしていたからか、ZX4 Mk2アイアンでは肉抜きしたのでしょうか。
中空ではまず見ない形状ですからある意味新鮮です。
構えてみると違和感が少なくなりました。もちろん構えてかっこいいとは思いませんが、前作からかなり進化したというのは評価したいですね。
ZX4 Mk2アイアンのブレードは他のモデルと同じようにやや角を持ったデザインになっています。ZX5 Mk2と同じようにトゥ側が分厚く見えます。
試打データ
ヘッドスピード | 46.2m/s |
ボールスピード | 61.5m/s |
平均キャリー | 201y |
平均トータル | 213y |
平均サイドスピン | 21rpmドロー |
平均バックスピン | 4711rpm |
平均打ち出し角 | 2.3° |
平均打ち上げ角 | 22.8° |
最大の高さ | 53y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 7y |
28.5°というロフトとしても飛距離性能は高いと思います。平均初速は61.5m/sでキャリーは平均で200yを超えます。巨大なヘッドらしく安定性も高いので結構使いやすいと思います。
よく飛び系アイアンは曲がるだの、安定させるのは難しいだの言われますがそれは打つ人が下手なだけです。縦距離のブレは5yですし、そのうち2球は同じキャリーなので安定性はお墨付き。
落下角度は53°で、キャリー180yのクラブと同じくらい大きい角度が付いているのでグリーンで止まる性能も心配はいらないと思います。バックスピン量も飛距離に対してはかなり付いていると思います。
スリクソンZX4 Mk2アイアンの打感
打感は前作も別に悪くなかったですが、こちらの方が洗練された印象です。
スリクソンZX4 Mk2アイアンはフェースだけ鍛造なのでその辺りが良い影響を与えているとは思いますが、それでもよく出来ています。
スリクソンZX4 Mk2アイアンのここが良い
打点が一定になりやすいのと、ダウンブローに入りやすいのが他の中空アイアンや大型ヘッドに比べて優れている点だと思います。
ソール幅が小さくなったのがその要因かもしれませんし、トップブレードを薄くしたことでそういうメンタリティにしてくれているのかもしれません。とにかく良い影響が出ている要因はデザインにあると私は考えています。
データチャート
飛距離性能は申し分ないと思います。スピン性能が高いとは言えないものの、飛距離やロフトに対してはかなりかかっている方だと思うので悲観する必要は無いでしょう。
総合評価
ZX4 Mk2アイアンはかなり良いアイアンだと思います。飛距離に不満があって、まだスコアは諦めたくない人の救世主になってくれることは間違い無いでしょう。中空だから、飛び系だからといって選択肢から外すのはまだ早いですよ?
おススメ度 (4.5 / 5)
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