ようやく登場
リーク画像が出てから発売まで1年も開いて登場しました。今回はスリクソンの最新マッスルバックアイアンZ-FORGEDⅡを試打評価します。
ZOZOチャンピオンシップでも多くの契約選手が使用していましたし、何よりスリクソンのマッスルですから注目度も高いです。前作でネーミングをZ-FORGEDにして、その2代目になります。
ロフト等には変更がありませんが、形状は大きく変わっているので早速デザインから見ていきたいと思います。
スリクソンZ-FORGEDⅡアイアンのデザイン
スリクソンZ-FORGEDⅡアイアンはマッスルバック形状に加えて、バックフェースの両端の肉を落としたスタイル。
バックフェースセンターにボリュームがあるので打感をよくすることに重きを置いたデザインだと思われます。この世代はZXアイアンも総じて打感にシフトしているので必然なのかもしれませんが。
最大の特徴はマッスルバックとしては久しぶりにこの立体的なVカットソールが採用されたという点です。前作のZ-FORGEDも少しは盛ってありましたがこれほどではありません。
試打しているとV字の頂点で地面にヒットする感触があるので効果は抜群。
ロフト体系は7番で33°、PWは46°です。バウンス角が非常に大きいのでウェッジの繋ぎ方は慎重に考えたほうが良いでしょう。
試打データ
ヘッドスピード | 49.2m/s |
ボールスピード | 59.3m/s |
平均キャリー | 176y |
平均トータル | 184y |
平均サイドスピン | 190rpmドロー |
平均バックスピン | 6826rpm |
平均打ち出し角 | 0.8° |
平均打ち上げ角 | 25.4° |
最大の高さ | 55y |
落下角度 | 55° |
左右ブレ | 0y |
今回はZ-FORGEDⅡの7番にモーダス120を装着して試打を行いました。飛距離はキャリー175yくらいで、バックスピン量は7000rpmに迫ります。平均値だけでは語れないZ-FORGEDⅡアイアンの良さは縦ぶれと横ぶれが非常に小さいという点です。
縦ブレは4球で3y、横ブレは4yです。特にセンター付近に落ちるのでピンをデッドに狙うことが出来る高い精度です。打ち上げ角度はやや高めですが、初速は十分出ているのでフェースが逃げている感じもありません。
文句なしの満点だと思います。試打データに関してマイナスポイントはないと思います。
スリクソンZ-FORGEDⅡアイアンの良い点
- 試打データがほぼ完璧
- バックスピン量が安定する
- ブレが少ない弾道
- 打感が良い
- ロフトに対して無理のないデータ
- カッケェ
スリクソンZ-FORGEDⅡアイアンのイマイチな点
- なさすぎて文字数が稼げないぜ
スリクソンZ-FORGEDⅡアイアンのセッティング
マトリックスチャートで言えばTR20Bの近くだと思います。シャフト依存度はそこまで高くありませんから、シャフトに応じて弾道を変化させることが出来ると思います。

基本的にどのシャフトでも良いと思います。今回は最重量級ではありませんが、ダイナミックゴールドなどの130gクラスでも問題ないと思います。国内販売モデルはDGとKBSツアーなので飛距離が欲しいならKBSツアーを選んでみてください。
データチャート
安定性は際立っています。Z-FORGEDⅡアイアンはマッスルバックの中でも特にスピンバランスと安定性に優れているので、これが“マッスルバックのやさしさの究極”なのではないかと思います。
総合評価
さすがスリクソンです。
Z-FORGEDⅡはしっかりと前作を超えています。打感の良さと性能のバランス、デザインのかっこよさは完璧に近いです。ロフトが33°で、飛距離の心配が少ないというのもあって、初めてマッスルバックを使う人にもおススメできるモデルだと思います。
おススメ度 (5 / 5)
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