番手ごとのスリット構造
ヤマハゴルフが販売している、RMXシリーズのアイアンの中間のレベルのキャビティアイアンがRMX118アイアンです。
ヘッドの素材はS20C軟鉄の鍛造。古典的なアイアンですが、構えた時のサイズ感やスリットの入った構造が易しさを感じさせます。
ヒール側にスリットを入れることでトゥ側に重量を配置することができ、直進性を向上させる狙いです。ホンマのTW747Vxやテーラーメイドのアイアンにも採用されている考えかたですね。
近年のアイアンのトレンドをうまく織り込んだアイアンだと言えそうです。
早速試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 44.3m/s |
平均キャリー | 198y |
平均トータル | 214y |
平均サイドスピン | 355rpm |
平均バックスピン | 3130rpm |
平均打ち出し角 | 2.2 |
平均打ち上げ角 | 24.0° |
左右ブレ | -4y |
シャフトはモーダス120S。
非常に飛距離が出ました。もちろん、それに伴ってバックスピン量は著しく減少していますが、仕方ないでしょう。
他のアイアンでも度数のわりにやたら飛ぶアイアンがありますが、それらと比べても落下角が小さく、もしかしたら止まらないかもしれません。
キャリーで200yくらいを安定して出せるので、アイアンで長い距離を乗せたい方にはおススメできるでしょう。
もう一つ試打データから分かることは、弾道の安定感です。
直進性を高めたことが今作RMX118アイアンのトピックですから、そこを感じることが出来たのは評価したいところです。
打感と音
軟鉄鍛造ですから、打感は柔らかめですが、良いとは言えません。
音は、パシッといった感じの乾いた音です。
オフセンターヒットした時は明らかに打感は硬くなるので、見た目のわりにはミスが分かりやすいです。
データチャート
飛距離、安定性は間違いなく高評価出来ると思います。
一方で、スピン量は少なすぎる上に、落下角も不安なのでピンをデッドに狙うようなプレーをしたい人は向いていないでしょう。
度数は7番で31°ですから、アベレージプレーヤー向けですが、飛距離が出るので、距離感は試打して試してみた方が良いです。
総評
需要のある仕上がりだと思いました。
ヘッドが大きめなので、5番までしっかり使えるでしょうし、飛距離も出るので長いパー3でも比較的短い番手を選択できます。
打感に関しては好みの分かれるところでしょうが、まぁ良くも悪くも無難と言えそうです。
おススメ度
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