0番アイアンとは
これまでも0番アイアンは存在しました。だいたいロフトが15~18°のアイアンです。まぁ簡単に言うとアイアン型ユーティリティと言っても間違いではないでしょう。
今回紹介するのはゼクシオブランドで販売されるゼクシオクロス0番アイアンです。
ドラコンの松本一誠プロが今回試打するゼクシオクロス0番アイアンで、300yワンオンチャレンジをしている動画がダンロップの公式SNS等で公開されているのを見た人もいるかもしれませんね。
早速試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 50.6m/s |
ボールスピード | 67.0m/s |
平均キャリー | 255y |
平均トータル | 276y |
平均サイドスピン | 439rpmフェード |
平均バックスピン | 2567rpm |
平均打ち出し角 | 1.3° |
平均打ち上げ角 | 15.8° |
最大の高さ | 40y |
落下角度 | 43° |
左右ブレ | 29y |
地面から打った試打データだとさすがにうまく捕まらないので右に飛びました。弾道画像で見ると、ティアップをすれば問題なく捕まりました。
最大飛距離はキャリーで258y、トータル281yでした。飛距離的には、4番ウッドくらいとイメージしてもらえば良いかと思います。
白が地面から、赤がティアップです。
バックスピン量が、平均で2500rpmとドライバー並の水準。この辺りがアイアン型ユーティリティとの違いだと思います。つまり、バックスピン量が少ないので高さが出にくいというデメリットが考えられます。
ティアップした時の方が高さが出せるのでティショットの距離とセカンドの距離はランで違いが出ると思います。
ゼクシオクロス0番アイアンのデザイン
ゼクシオクロス0番アイアンのデザインは、あくまでゼクシオクロスの延長という感じです。よくあるアイアン型ユーティリティは、出来るだけ薄く小さく見せるデザインが多いのですが、ゼクシオクロス0番アイアンはかなり重たいデザイン。
ソールが見えるモデルは時々ありますが、バックフェースまで見えるのは珍しくて新鮮ですね。まぁこういうもんだと思えば慣れます。
ただ、構えて見ると、バックフェースを黒くしているため、すぐに気にならなくなりました。さすがゼクシオ。
ソールを見てみると、普通のアイアンのソールに肉付けしているようなデザインになっています。ソールで複合パーツになっているアイアンって他にありましたかね?
ちょっと異質ではありますが、0番アイアンが異質でない訳がないので面白いです(笑)
フェースが長いです。打感は、かなり硬くて、重心も低すぎるからか、フェースの上の方によく当たりました。なんと、アイアンにして初めてドロップというのを経験しました。
カスタムの可能性
ゼクシオクロス0番アイアンのヘッドは非常に低スピンで初速も良く出ることが試打して分かりました。こうなってくるとシャフトを変えたらどんなクラブになるのかが気になってくるところです。
純正シャフトは、非常に軽量なカーボンシャフトですが、これではしなり戻りが強すぎて頻繁にドロップしてしまうのでもう少しスピンが入るシャフトにしたいところ。
もしかしたら、NS950neoのようなスチールシャフトが合うのではないかと想像しております。いずれにせよ、スピンが入るかどうかが肝なのでそれに注意すれば300y飛ばせるアイアンも作れてしまうのではないかと思います。
正直、0番アイアンを選ぶ人がこんな軽いシャフトを望むことは稀なのでこのチョイスにはややセンスが無いなと思いますし、試打クラブにテンセイオレンジなど少し張りのあるカーボンシャフトを入れて欲しいものです。
データチャート
度数に対する飛距離性能も長さに対する飛距離性能も高いと思います。ただ、この0番アイアンを使いこなせる人がどれだけいるかは疑問が残ります。
カスタム次第で可能性を感じますが、ネックが短く剛性が出せるかも微妙なので、メーカーカスタム推奨です。
総評
たしかに、ゼクシオクロス0番アイアンはあくまでアイアンであり、ユーティリティでないということが理解できました。
打感は、ちょっと硬いですがチタン特有の甲高い音が楽しめるのである意味ゼクシオっぽいのではないでしょうか。
おススメ度
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