少しキャラ被り?
ビジールの後継だと私が勝手に思っているXP-1シリーズですが、このアイアンはロフトが7番で28.5°です。
同じくホンマのTW747Pは28.5°で全く同じです。しかも、すべての番手が全く同じ度数なのでかなり異例の番手設計になっていると感じました。
構造は747Pがポケットキャビティなのに対して、XP-1が中空とどちらも飛距離重視の設計です。
ただし、XP-1アイアンは7~4番と8~SWで重心や構造を別で設計しています。最近流行りのコンボ化に近い手法です。
シャフトは両者ともホンマの専用品で、XP-1にはゼロスとカーボンが用意されていました。
さっそく試打データから見ていきたいと思います。
試打データ
XP-1 × Zelos for TW
ヘッドスピード | 45.0m/s |
平均キャリー | 192y |
平均トータル | 203y |
平均サイドスピン | 421rpmドロー |
平均バックスピン | 5119rpm |
平均打ち出し角 | -0.2° |
平均打ち上げ角 | 20.8° |
左右ブレ | -10y |
ゼロスのホンマ用にチューニングされたモデルが選択できます。重量自体は80g弱なのでゼロス7がベースだと考えられます。
ちなみに、試打した後に調べたところこのシャフトはカウンターバランス設計だそうでノーマルのゼロスとの振り心地が違いにも納得です。
結果から言うと、かなり好印象です。打つ前はゼロスのグニャグニャなイメージがありましたが試打してみると振り抜きが抜群でオートマチックだと思いました。
XP-1はアイアンにしては高いミート率で最大1.34でした。コンセプトが割と実現されていることに驚き。
飛距離は平均で192yとTW747Pには及びませんが、度数なりに高水準です。
最高飛距離も193yと安定してこの数値が出ているのが分かると思います。バックスピンは、747Pよりも1000rpm程多い5000rpm超え。
困らないで使えるスピンレベルだと思います。
縦ブレは3y、横が2yと非常に安定した弾道でした。
XP-1 × VIZARD 43
ヘッドスピード | 47.0m/s |
平均キャリー | 195y |
平均トータル | 207y |
平均サイドスピン | 494rpmドロー |
平均バックスピン | 4879rpm |
平均打ち出し角 | -0.7° |
平均打ち上げ角 | 20.3° |
左右ブレ | -14y |
TW747シリーズのカーボンシャフトよりは多少マシになったデザインです(笑)
こちらは、50gを下回る超軽量カーボンシャフトです。総重量はSで371gです。総重量は思ったほど軽くなかったです。
飛距離は最大でキャリー203yでした。これでもTW747Pの平均には及びませんでした。XP-1は中空構造で747Pよりも20gも軽いんですけどね。
こちらに関しても、バックスピンは5000rpmくらいでスチールとの差はほとんどありません。
全体としては捕まりが増すのですが、慣れるまでは右にプッシュアウトするような球が出ます。
ブレ幅は縦13y、横4yと直進性の高さが分かると思います。
ビジュアルで見る弾道
黄色がゼロス、赤がVIZARDです。ほぼ一定の弾道で特に曲がり幅が少ないのが見て取れますね。
弾道は低めでスチール、カーボン共に再現性が高いと感じました。
見た目とか
たぶんビジールのバッジをはずしたらこんな感じなんだろうな、というデザイン。
この前試打したJGRと同じでゼクシオにそっくりです。
フェースの中央が少し膨らんでいます。スイートエリアを広げるためでしょうか。
データチャート
安定性、特に左右の安定性を評価したいと思います。
ここまでの飛距離性能を持ちながら、左右のブレが最小限に抑えられているのは素晴らしいです。
本来、フェースの反発をよくすると直進性は高くなりますがロフトが立つのでちょっとしたミスに弱くなりやすいです。
しかし、それをうまく両立しているのがホンマXP-1の強みだと思いました。
総評
ストロングロフトで、尚且つ軽量アイアンとしては高いレベルの方向性を持っているように思います。
中空なので打感はそこまで良くありませんが、アイアンでは珍しいオートマチックな軌道でミートさせやすいです。
どちらかというと、ヘッドよりもシャフトを評価した結果ではありますが、ホンマのシャフト設計はどれも秀逸です。
アイアンを軽くしたいという方にはかなりおススメです。
おススメ度
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