元祖ぶっ飛びアイアン
ホンマのTW757Pアイアンは、私がとても評価したTW747Pの系譜を辿る飛び系アイアンです。ロフト体系は7番で28.5°、PWが43.5°とTW757Vxよりも1.5°ずつ立てたような感じです。
TW757PのPはポケットキャビティのPで、構造もロフト体系も完全に飛び系。それでは早速TW757Pアイアンのデザインから見ていきます。

TW757Pアイアンのデザイン
バックフェースはトゥ側にやや重さを感じるデザインとなっており、昨今の飛び系らしく左右に重量を散らした構造。
TW757Pは字体が他のモデルとは違って、若干安っぽく見えてしまうのは気のせいでは無いはず。
トゥ側にはタングステンのネジが埋め込まれています。ピンのアイアンみたいです。
TW757Pアイアンのポケットはこんな風になっていますが、よく見ると深いポケットにバッジが貼ってあるような感じですね。
ヘッドサイズは少し大きく感じます。また、グースが結構入っているので捕まりそうな雰囲気もプンプンしますね。
ブレードは分厚いです。ですが、光沢感からか構えるとそこまで感じません。この辺りがホンマの抜け目なさです。
試打データ
ヘッドスピード | 46.5m/s |
ボールスピード | 59.1m/s |
平均キャリー | 193y |
平均トータル | 205y |
平均サイドスピン | 388rpmフェード |
平均バックスピン | 4899rpm |
平均打ち出し角 | -0.1° |
平均打ち上げ角 | 20.9° |
最大の高さ | 45y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | 9y |
平均飛距離はキャリー193yで、バックスピン量は5000rpmを下回りました。ちょっと微妙でしたね。TW757Pは28.5°ながらTW757Vxのカーボンシャフトよりも初速で劣りました。
ズバリ高初速域に頻繁にヒットしないからだと思います。
高さのばらつきも結構大きいので、やはり飛び系の領域を超えることはなさそうです。正直TW747Pほどの衝撃はTW757Pには無さそうです。
TW757Pアイアンのフィーリング
フィーリングは良くないです。比較的乾いた音で、打感は少し硬さを感じます。特にヒール側にはキャパがなくすぐにミスになる傾向があります。
一方でトゥヒットには強く、打感が悪くてもデータが良いという傾向がありました。飛び系の要素よりも、高慣性モーメントの要素の方が感じられるアイアンだと思います。
シャフトについて
VIZARDの純正シャフトが一番良かったです。同じカーボンのIB-WFはイマイチ相性が良くないので基本はこのカーボンが良いです。
スチールシャフトにすると言う手もあると思うのですが、それならTW757Vxの方が向いているのでTW757Pである必要がない気もします。
データチャート
ホンマとして初めて評価の低いアイアンかもしれません。シャフトによって性格が変わるので、シャフトチョイスは慎重に。飛距離的に、TW757Vxとあまり変わらないので、TW757Pアイアンは中途半端な仕上がりと言わざるを得ません。
総合評価
特別褒めるポイントはありません。逆に言えば、TW757Vxアイアンの秀逸さを証明する形となってしまったと思います。今年のホンマはVxを買いましょう。
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