ホンマの易しいアイアン
TW747には二種類のアイアン「TW747Vx」と「TW747P」が用意されています。今回レビューするのはその易しい方の「TW747P」です。
デザインはドライバーと同じオレンジ基調で、ポケットキャビティ。タングステンをソール部分に配置し、低重心化することで高い弾道を可能にします。
それでは早速データからレビューしていきましょう。
今回はホンマのオリジナルカーボンシャフトです。
試打データ
ヘッドスピード | 49.6m/s |
平均キャリー | 204y |
平均トータル | 218y |
平均サイドスピン | 193rpmドロー |
平均バックスピン | 4020rpm |
平均打ち出し角 | 09 |
平均打ち上げ角 | 20.4 |
左右ブレ | -3y |
見ての通り、キャリーの平均値が200yを超えました。最大飛距離がキャリー215yでトータル231y。もしかしたら、これを読んでいる方のドライバーの飛距離並かもしれませんね。
注目すべきはヘッドスピードでしょう。トータル重量391gと決して軽くはありませんが、しなり戻りによってヘッドスピードが高くなっているのでしょう。
ヘッドスピードの速さがこの圧倒的な飛距離に寄与しているのだと推測できます。
TW747Pのどこがすごい?
飛距離
これはもはやデータを見れば一目瞭然なので書かなくても良いかと思いましたが、具体的に分析してみましょう。
最大の要因はヘッドスピードの速さであることは間違いありません。
それともう一つ、サイドスピンの少なさです。ほとんどドロー回転で最大で337rpmでした。これはかなり優秀な数字で、片方に確実に集まるのが高評価。
どうしても、カーボンシャフトは左に寄りがちですがこのアイアンは違います。シャフトが50g台で、トータルが391gですから、ヘッドは少し重めです。それによって左に行きにくいのかと思います。
方向性
前述の通り、サイドスピンが多いので左右の安定感は抜群です。右と左の両端の幅は16yで、ほとんどのグリーンなら乗るくらいの誤差です。
実は、打ち出し角も常にやや右に出ておりこちらも安定感に貢献しています。
TW747Pの苦手分野
縦のばらつきが大きいことです。キャリーで最小186y、最大215yと30y近い差が出てしまいます。これはパー3で乗る可能性を著しく低下させてしまいます。
私としては、仕方がないのかと思います。なんせこのクラブは7番で28.5°とロフトが立っていますし、ポケットキャビティで弾きが良いですから。
とりあえずグリーンの近くまで飛ばしてショートゲームで何とかする方向けだと思います。
データチャート
飛距離は当然満点評価です。またかなり扱いやすいので難易度も高評価です。一方で、バックスピン量が少ないことと、縦方向のばらつきが大きいのでスピン量と安定性は低評価。
総評
TW747Pはホンマの名に恥じない飛距離でかなり驚きました。今まで売ったアイアンの中でも一番飛んでますし、打っていて楽しいです。
デザインは賛否両論あるでしょう。構えた時はグースもきつすぎなくてやる気にさせます。
とにかく飛距離が欲しいという方には大変おススメのアイアンです。
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