軟鉄鍛造キャビティアイアン
ホンマのクラブは国産メーカーで最も性能が高いと思っていて、個人的に好きなメーカーです。
アイアンはデザインや度数のセッティングが絶妙でデザイナーやエンジニアのセンスの良さを感じます。
2020年のホンマはツアーワールドシリーズからネーミングを変更してTR20というモデルになりました。
やはりイメージ刷新が目的なのでしょう。ツアーワールドは性能は高かったのですが、イマイチ売れていませんでしたので。
TR20Vは前作の747Vの後継で、軟鉄鍛造のキャビティバックというオーソドックスな仕様です。7番のロフトは32°。ライバルはミズノプロ520やZ785あたりでしょう。
それでは試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 44.6m/s |
平均キャリー | 177y |
平均トータル | 186y |
平均サイドスピン | 168rpmドロー |
平均バックスピン | 6364rpm |
平均打ち出し角 | 2.2° |
平均打ち上げ角 | 22.3° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | 4y |
32°のキャビティとしては必要十分の飛距離だと思います。
私が基準としているのが「キャリー180yで6000rpm」ですから、ほぼほぼ満たしていると言って良いでしょう。
縦距離は非常に安定していて、176y~178yに収まっています。
バックスピンは平均約6300rpm、サイドスピンは168rpm。理想的な数値が並びます。
ビジュアルで見る弾道
この安定感。絶句。
デザイン
まさに和顔ですね。ローズプロトをふんわりせたようなデザインです。
ブレード厚も気にならずすっきしたデザインと安心感のあるグース具合。
バウンスはほとんど無さそう。ソールは厚くも薄くもないです。
何といってもこれ!
モグラのマークが復活したんです。かわいい。
昔のホンマのアイアンに付いていたトレードマークですね。
メーカーロゴを小さくするとかっこよくなりますよ、ミズノゴルフさん。
TR20Vのメリットが受けられる人
ヘッドの形状や素材を考えても易しいアイアンではありません。
スイートエリアを外して打てばかなりショートしますし、曲がります。
ポケキャビや中空のような直進性はあまり感じませんでした。
よって、レベルとしては比較的高いものが求められると思います。
飛距離は32°の度数なりだと思うので求める距離になるのであれば、アリでしょう。
データチャート
バランスの良いアイアンだと思います。
中上級者向けで、見た目やフィーリングはちょっとゴルフにこだわりがある人に好まれそうな感じはします。
打感は相変わらず良くて、欲しくなるアイアンでした。
総評
ニッチな層に受けるアイアンであるのは間違いありませんが、良いクラブです。
TR20Vなら、ドライバーから揃えなくても他のメーカーともケンカしない無難なデザインなのも評価したいところです。
ぜひ試打してほしい一本です。
おススメ度

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