間違いなく売れる
T200アイアンはデザインと性能のバランスに優れているので、どのモデルイヤーでもよく売れていました。キャップバックアイアンの走りであり、その後SIM2 MAXアイアンでキャップバックが採用されたりと、他のメーカーにも影響を与えています。
2023年に登場するT200アイアンもそのスタイルは変えず、幾分かまたカッコ良くなって登場します。7番のロフトは30.5°でこれまた絶妙。売れない理由が見当たりません。
T200アイアン(2023)のデザイン
マッスルバックっぽいと形容するのは安易なのでしませんが、整った顔立ちです。
モデル名は小さく書かれているだけなのが良いですね。「モデル名見なくてもデザインで分かるだろ」と言わんばかりの意気込みを感じます。フェラーリか。
ブレードは厚くもなく薄くもなく。光沢は多めです。
構えるとやはりかっこいいです。T200アイアンは30°くらいのアイアンの中でも特にシャープで良いです。
このアングルで見ると全体的にむっちりした印象です。ブレード部分が薄く見えるのに実際は見せ方でそうなっているだけということみたいです。すごい。
試打データ
タイトリストT200アイアン(2023)×N.S.PRO.880AMC
ヘッドスピード | 47.5m/s |
ボールスピード | 60.1m/s |
平均キャリー | 179y |
平均トータル | 188y |
平均サイドスピン | 33rpmフェード |
平均バックスピン | 6805rpm |
平均打ち出し角 | -1.3° |
平均打ち上げ角 | 24.4° |
最大の高さ | 54y |
落下角度 | 55° |
左右ブレ | -3y |
初速は60m/sを超えていて、飛距離は楽に出ます。しかも平均キャリー179yで6800rpmという完璧なバランス。サイドスピンもフェードがかかることが多くヘッドの安定性を物語っています。
弾道はストレートに近いです。打ち上げ角度は24.4°でスピンもしっかり入るのでkなり高弾道になりました。結局落下角度がつく方がグリーンでは止まるので30.5°のモデルでこれだけ付くなら十分です。
タイトリストの2023年モデルのTシリーズは基本的にどのモデルも角度に対してスピンが多めなのでこのくらいストロングだとちょうど良くなります。
タイトリストT200アイアン(2023)×N.S.PRO.105T
ヘッドスピード | 47.7m/s |
ボールスピード | 61.2m/s |
平均キャリー | 181y |
平均トータル | 190y |
平均サイドスピン | 67rpmドロー |
平均バックスピン | 6806rpm |
平均打ち出し角 | -0.6° |
平均打ち上げ角 | 24.9° |
最大の高さ | 57y |
落下角度 | 55° |
左右ブレ | -3y |
こちらはやや重量が重い純正シャフトです。こちらはさらに初速が上がり、平均で61.2m/sはこのロフト角のモデルとしては最速ではないかと思います。それゆえに高い次元でキャリー180yとバックスピン6000rpmを両立しています。
これまたストレート弾道で、サイドスピンは多くても200rpm台に収まっています。バックスピン量のブレ幅が6798~6820rpmと22rpmしかなく気持ちが悪いです。
打ち上げ角度も0.3°の幅に収まっています。キャリーは縦3y、横8yと優秀なブレ幅の少なさです。この組み合わせはストレート打ち出しのストレート弾道なので扱いやすいと感じましたね。105Tは前作のTシリーズで登場しましたが、2023年でも継続採用。T200とT350で標準シャフトとして選択できます。
タイトリストT200アイアン(2023)の良い点
- やや飛距離寄りでスピンもかかる
- 高い初速性能
- どのシャフトでも素晴らしい試打データ
- デザインが上手い
- 難易度が適度に低い
- 打感はまぁまぁ
タイトリストT200アイアン(2023)のイマイチな点
- ピュアな打感を求めてはいけない
- 良すぎてつまらない
T200アイアン(2023)の打感
前からそうですが2023年モデルのT200アイアンも打感は人工的ながら良いです。
樹脂感が強くて、キャップバックの中ではよく出来ていると思います。ピュアな打感が欲しいのであればT150やT100を選べば良いと思います。
他社製品と比較
シャフトを変えた時の反応はそこまで敏感ではないと思います。狭い範囲で変化は起こるので微調整くらいに思ってください。

T200アイアンのマトリックスチャートでのポジションはX-CBの右横あたりです。
データチャート
飛距離だけ9点ですが、それ以外は全て満点の評価です。2023年モデルのT200は基本セットが5番からの6本に戻りました。カスタムオーダーなら5番無しでもオーダー出来るはずですが、まぁこのロフト体系なら5番まで使ってほしいのが正直なところ。
総合評価
タイトリストT200アイアン(2023)は本当に完成度が高いです。
ハイテクアイアンで30.5°のロフトはそりゃ良いよねって感じなのですが、その予想を超えてくるのはさすがです。T200アイアン2023年モデルは100切りをして70台を狙いたいプレーヤーが長く使うのに向いています。
あくまで役割をわきまえているだけで、なんでもやってくれるアイアンではないので打つ人を育ててくれると思います。
おススメ度 (5 / 5)
コメント