女子プロに大人気のZ585シリーズ
香妻琴乃プロのクラブセッティングを紹介したときに登場していたZ585。見た目は大きめのヘッドで安心感があるのに対し、度数は標準的な30°。しっかりと打っていける完成度の高いアイアンです。
早速、Z585アイアンをレビューしていきます。
試打データ
試打シャフト:N.S.プロモーダス105DST
ヘッドスピード | 47.3m/s |
平均キャリー | 186y |
平均トータル | 197y |
平均サイドスピン | 112rpmフェード |
平均バックスピン | 6000rpm |
平均打ち出し角 | -0.4 |
平均打ち上げ角 | 20.6 |
左右ブレ | 1y |
とにかく打ちやすいです!!
シャフトも通常の105よりもだいぶ柔らかく、950くらいのしなり感です。今950を使用している方ならかなりしっくりくるのではないかと思います。
バランスの良いZ585
Z585アイアンを打った最初の印象はどう打ってもまとまるということです。データを見ると、平均バックスピン量が6000rpmで、平均キャリー186y。飛距離は打った感触より飛んでいました。落下角度も安定して50°を超えています。
私のアイアンのレビューでは、キャリー180y、スピン6000rpmを基準にしています。これを満たしていれば、例えロフトがクラシックであろうとストロングであろうと使いやすいと考えています。スピンが少ない場合はスピン系ボールを組み合わせたりする必要があると考えています。
その点において、Z585アイアンは好きなボールを使えるというのもメリットになってくると感じています。
扱いやすさ、飛距離、方向性、スピン量全てが高い次元で実現しています。Z585アイアンはZ785に比べて、度数は1°だけ立っていますが、飛距離の差はそれ以上。
Z585は、より飛距離の出るZ785みたいなクラブでした。
ヘッドスピードが速くなる?
平均ヘッドスピードはZ785よりも2.1m/s速い結果になっています。重量が少し軽いこともありますが、易しいので安心して振っていけたことも一因でしょう。
ヘッドスピードが速くなることでボールスピードも1.6m/s増加し、キャリーで14yの差が出たのです。
ちなみに、最高飛距離はキャリーで195y、最小飛距離は180yでした。最小飛距離でもZ785の最大飛距離より飛んでいます。
Z585の打感
アイアンにおいて私がかなり重視しているのが打感です。打感は素材と構造のバランスで決まってきます。Z585はポケットキャビティで、弾き感が気持ち良いです。
マッスルバックのような吸い付く打感ではありませんがこれはこれで好きです。打つ楽しさを感じるアイアンです。
ポケットキャビティとしては、ロフトが寝ているアイアンなので、多くの層を取り込める分、こういった感覚的な楽しさ、打感の気持ちよさは他社のアイアンと差別化するポイントになってくると思います。
マイナスポイント
縦のブレが少し大きいです。Z585は15yの飛距離ブレがあるので、これはあまりよくないと思いました。
慣れればもっと小さくはなるものの、この傾向自体は変わりません。打っていて楽しいのでつい振りに行ってしまいますから気を付けてください(笑)
データチャート
飛距離、スピン量、安定性、難易度が全て満点とまではいかないものの高評価。シャフトは正直この105くらいがちょうどよいかと思います。950まで下げるともっと左にあつまるかと予想されます。
総評
Z785と1°しかロフト角が変わらないにも関わらず、クラブとしての性格はまるで別物でした。Z585を使用している女子プロが多いので、なんとなく納得できる気がします。
前作と比べても性能はそのままで、扱いやすさと打感が良くなった印象なので、かなり良いアイアンです。個人的には見た目のダルさ以外は本当に素晴らしいと思います。
おススメ度






メルマガではギアのほかにも筆者がゴルフについて思うことを気ままに書いています。
コメント