ロフトはそのままにサイズアップ
ヤマハが2020年モデルとして新発売するアイアンの中級者向けモデルがRMX120アイアンです。
7番でのロフトは31°、素材はクロモリで鋳造。
前作は軟鉄の鍛造だったのでまるっきり別のものになってしまった感じです。しかも、前作の売りであった番手別のスリットを撤廃し、完全なポケットキャビティ構造に。
どちらかというと、RMX218に近いです。
重量はモーダス120を装着したもので427g。
これは前作と全く同じです。素材が軽くなり、構造的にも強度を出しやすいためにヘッドサイズを大型化したのでしょう。
大きなヘッドになれば、慣性モーメントを向上させて左右の安定感を出すことが出来るということです。
フェースの裏側には樹脂とバッジが装着されていて、いかにもポケキャビな仕上がりです。
それでは、試打データから見ていきたいと思います。
前作のページはこちらです。

試打データ
ヘッドスピード | 43.4m/s |
平均キャリー | 176y |
平均トータル | 186y |
平均サイドスピン | 833rpmドロー |
平均バックスピン | 6135rpm |
平均打ち出し角 | -0.6° |
平均打ち上げ角 | 20.9° |
左右ブレ | -17y |
飛距離自体は前作の方がだいぶ飛んでいました。
シャフトはモーダス120。
最大キャリーは、179yで3球中2球がこの飛距離でした。
度数に対しては必要にして十分な飛距離だと言えます。バックスピンも私が一つの基準である6000rpmを超えます。
方向性は、ドローで800rpmとやや多めですが曲がり幅を見ると気になるレベルではなさそうです。
ブレ幅は、横11y、縦7yです。
ビジュアルで見る弾道
一球だけ低い球が出ましたが、他の2球は全くと言っていいほど同じ弾道です。
それだけ再現性が高いということです。
T100はこれが3球とも揃うくらいの精度でしたのでそれに近いですね。
RMX120アイアンのルックス
どうしてもこういう見た目のアイアンは安っぽく見えてしまいます。
角ばった形状で、前作とはまるで別物。グースが効いているところは似ていますが、ワンサイズアップしたので安心感はあります。
個人的にはこのくらいのサイズが好きです。
クロモリ独特の?光沢です。
研磨の仕方にもよりますが、軟鉄だともう少し深みのある色になります。
ソールが厚くなりましたね。
打感など
どうしても軟鉄鍛造にこだわりがある方からしたら、許せない打感だと思います。
ぺちーんって音がしますし、打感は硬いです。ゼクシオに似ています。
オフセンターのヒットに対しても割と強くて、ネックに当たる分にはほとんど飛距離は落ちず、トゥ側に当たると打感が悪化して飛距離も少し落ちます。
オートマチックなヘッド軌道を見せるので難易度は低めです。同じ重さでも前作よりも明らかに易しいです。
データチャート
性能面での評価が高いです。
また、易しさについても先述の理由から高評価しました。
さらに、価格は1本あたり18000円+税と低価格。値引くとセットでも8万円前後です。
国産メーカーは価格が安いのがひとつの魅力ですが、確かにこの価格でなければ全体の評価も違っていたかもしれません。
総評
これからもっとレベルアップしたい方におススメしたいアイアンだと思いました。
性能としてはT100に似ていましたが、RMX120アイアンの方が易しいのでより幅広いユーザーに支持されるモデルだと思います。
私が買いたいと思うような打感でないのは言うまでもありませんが、打感を気にしない方が多いのは事実なのでぜひ試打して頂きたいです。
レベルとしては100切るか切らないかでさまよっている方がぴったりだと思います。
おススメ度
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