プロギアの限定モデル
プロギアは意外と知られていませんが、アイアンのモデル数が非常に多いメーカーです。それは、プロギアのパーツ部門プロギアチューンシリーズがあるからなのですが、完全に分離しているかというとそういう訳でもなく、技術を共有しています。
今回特集するのは、プロギアチューンではなくプロギアのイベント限定モデル00アイアンです。こちらは、三浦技研が数量限定で製造するロフト32°のセミアスリート向けアイアン。
この記事では試打データをもとに三浦技研製のプロギア00アイアンを評価していきたいと思います。
PRGR00アイアンのデザイン
プロギア00アイアンの構造はなんと形容したら良いのか分かりませんが、私はハーフキャビティと認識しています。
デザイン的にはいかにもプロギアらしく、それは特にフェース形状に表れていると思います。
ネック側が少し膨らんでいて、他のプロギアの(チューンじゃない)モデルとよく似た形に見えます。
ブレードはそこまで薄い訳ではありませんが、シャープさは感じられるかと思います。また、細かい話ですが、スコアラインの反射の感じが三浦感を感じさせます。プロギア00アイアン独特の光沢ですね。
プロギア00アイアンのデザイン的な特徴はソールにも表れています。上の画像で言えば中央より少し上(トゥ側)に肉厚があります。P7MBなど、こういった特徴を持ったアイアンは最近よく見るようになりましたね。
三浦技研の鍛造ということで、MG FORGEDと書かれたネックはやや長め。クラシカルで良いですね。このアングルからだと、バックフェース中央が彫られた構造になっているのが分かるかと思います。
なんかこんな微妙なアングルでたくさん写真を撮っているのは、おそらくプロギア00アイアンがかっこいいからでしょう。
試打データ
ヘッドスピード | 45.5m/s |
ボールスピード | 57.6m/s |
平均キャリー | 186y |
平均トータル | 198y |
平均サイドスピン | 330rpmフェード |
平均バックスピン | 4941rpm |
平均打ち出し角 | -1.5° |
平均打ち上げ角 | 22.8° |
最大の高さ | 47y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | 2y |
ロフトは7番で32°なので、ZX5や201CBに近いロフト設計になっています。ただ、試打データを見る限りは立てただけなアイアンという感じです。
バックスピン量はやや少なく5000rpm弱。平均飛距離はキャリーで186yで、しかも縦のブレ幅は2y、横7yと超優秀。バックスピン量の少なさ以外に欠点はありませんでした。
どうですかこの揃った弾道は。今回のプロギア00アイアンの試打クラブにはダイナミックゴールド120が装着されていたのでフェード系であるのは少なからずシャフトの影響もあるとは思います。
PRGR00アイアンの打感
三浦技研製アイアンの打感を語らないなんて私には出来ません。
さて、プロギア00アイアンの打感はどうかというと、“まぁまぁ”。
もちろん打感は良いのですが、同じロフトのCB-1008純鉄アイアンほどでもありません。最高の打感ではないが、偏差値68くらいかなと思います。
PRGR00アイアンを組むなら
プロギア00アイアンは限定モデルなので、簡単に手に入るものではありません。
ヘッドとしての癖はあまりなくシャフトは選ばないと思います。ですが、問題はバックスピン量。決して激スピンではないので、スピン量が増えやすいDG120で5000rpmを超えないので、スピンをこれ以上欲しいのであればシャフトはよく考えてください。
この動画の上位のシャフトならチャンスはあるかもしれません。
データチャート
スピン性能は得て不得手です。これで評価を下げるのはいささかもったいないように思いますが、飛距離は何をしなくても出るのでセッティングでどうにかすることになるでしょう。
ロフト32°はターゲットユーザーも多いと考えられますが、試打必須。
総合評価
三浦技研製のアイアンはデザインがイマイチだというのはもう昔の話になりつつあります。ですが、プロギアとコラボした00アイアンは非常に洗練されたデザインで美しいです。
個人的にお気に入りのアイアンではあるものの、最高評価には届かないかなという結論で終わりたいと思います。
おススメ度
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