RSアイアンの基本スペック
7番29°のポケットキャビティです。29°と言うとゼクシオと同じ度数なのでゼクシオがベンチマークになります。
「アイアンの選び方」でも書いた通り、30°以下のアイアンは飛び系です。このRSも例外ではありません。
まず、構造。ポケットキャビティは反発しやすくなるので、飛距離がよくでます。RSのようなポケットキャビティはフェース面の剛性の弱さを裏側で支える構造になっています。トータルの剛性は裏側が面になっているのでフェースは低剛性高反発になります。
RSアイアンの試打データ
ヘッドスピード | 44.3m/s |
平均キャリー | 179y |
平均トータル | 188y |
平均サイドスピン | 52rpmドロー |
平均バックスピン | 6142rpm |
平均打ち出し角 | 0.9 |
平均打ち上げ角 | 21.4 |
左右ブレ | 0y |
平均キャリーが約180y、トータルはあまり意味ないですが188yです。度数相応の飛距離だと思います。キャリーで最大193y、最小170y。
縦方向の安定性はあまり高くありませんが、これも度数と重量を考慮すると特に悪いとは言えなさそうです。
実は、RSアイアンのシャフトはN.Sプロのプロギア仕様M40で、トータル重量422gと少し重め。重いので、左右の安定感はなかなか良いです。サイドスピンが300以下を推移しており操作性が高いです
方向性は打ち出し角度に応じて落ち際に少し曲がるイメージです。
RSアイアンの良さ
この度数のクラブの中ではやや重く、左右ブレが少ないのが好印象。それから、このクラブはライ角調整が可能です。
身長が180以上もしくは165以下の方はライ角調整は必須だと思っていますので、候補に入れることをお勧めします。
それから、打感が良いです。インサートに振動減衰材が使われていること、ポケットキャビティで弾きが良いことが理由でしょう。
マイナスポイント
デザインが厚ぼったいのが好みじゃないです。ヘッドサイズは少し小さいですが、この度数のアイアンにこのヘッドサイズが適切なのかはいまいちわかりません。
もう一つは縦の安定性です。ゴルフ場の設計上、ピンの真横にバンカーがあることより、奥や手前にバンカーがあることが多いです。
そんな時、ミスヒットしても左右にぶれる方が安全なんです。つまり、縦方向のブレは上級者向けではありません。
初中級者向けのクラブですね。
データチャート
スペックに対して特別なにかが優れているということはありません。易しいアイアンと言えばそれだけという感じです。
ライ角調整が無料で対応しているので、価格は良心的だと思います。
総評
私の好みではありませんが、初中級者の方にはメリットは多いと思います。やはり、左右の安定感は素晴らしいですし、小ぶりなヘッドが好みの方はぜひご検討ください。
また、ライ角調整が出来るのも大きなメリットだと思います。
おススメ度

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