テーラーメイドのハイエンドシリーズ
テーラーメイドのアイアンは、ドライバーと同じ名前のシリーズと、P7シリーズが存在します。P7MBアイアンはその名の通り、マッスルバックアイアンで、7番でのロフトが35°という非常に硬派なモデル。
P7TWと同様に精密ミルドによる削り出しで、細かい打ち分けを求める上級者やプロにとってはうれしいですね。
今回は、P7MBアイアンの7番にモーダス120Sを装着して試打を行いました。
試打データ
ヘッドスピード | 45.5m/s |
ボールスピード | 56.0m/s |
平均キャリー | 167y |
平均トータル | 175y |
平均サイドスピン | 270rpmフェード |
平均バックスピン | 7414rpm |
平均打ち出し角 | -2.7° |
平均打ち上げ角 | 23.4° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | -4y |
非常に安定したバックスピン量で、高い弾道、大きい落下角もあってかなりピンをデッドに狙えるアイアンであることが分かります。
P7MBアイアンの弾道自体は、曲がり幅の少ないストレートに近いイメージです。ですが、打ち出し角が左なので、若干捕まりが良く飛距離は出る方かなと(ロフトのわりに)。
飛距離は35°であることを考えれば、悪くないと思います。
バックスピンは減らして打つことも出来て、その場合キャリーで173yでした。バックスピン量は5800rpm。自在に打ち分けが可能であることが照明で来たと思います。
P7MBアイアンのデザイン
P7MBアイアンはデザインが秀逸です。
この美しいフォルム。意外と凝っていて半分できれいにセパレートされたデザイン。重心を低くするだけでなく、打点裏を厚くすることで打感の向上も狙っていそうです。
構えるとこのような感じ。P7MBアイアンはテーラーメイドらしくスコアラインの先の部分が小さいです。ネックギリギリまでスコアラインが彫られているのはヘッドが大きく見える工夫のようにも思えます。
ブレード厚は、そこまで薄くはないので、全体的には「打てそう」な期待感を与えるデザインであると言えると思いました。
ソールは比較的細めで、抜けが良さそう。
P7MBアイアンの打感と打点
P7MBアイアンの打感は、テーラーメイドらしいものでした。少し振動するような感触があり、打感が一番良いエリアはややトゥ側。
マッスルバックはヒール寄りに良打感エリアがあることが多いですが、P7MBアイアンはトゥ側になったということです。理由は、デザインにあるのではないかと考えています。
この立体的になっている部分が、一番分厚い訳ですから良打感エリアがトゥ側に寄ったのではないかということです。
データチャート
P7MBアイアンの性能面では、特別評価が高いのがスピン性能です。サイドスピンが少なく曲がり幅も小さい。しかも、バックスピン量を打ち分けられるというのが素晴らしいです。
総合評価
マッスルバックアイアンとしての評価は高いです。
35°のロフトを使いこなせる人は少ないと思いますが、現状の飛距離を落としたい人や適切な飛距離に調整したい人におススメです。
残念ながら、P7MBアイアンはセレクトストア限定商品で、入手しにくいですが、大手量販店の比較的規模の大きい店舗では試打出来ますので、是非打って頂きたいです。
おススメ度
フェアウェイゴルフでは、5~Pの6本セットで10万円から。安いです。
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