UDIはアイアンかUTか
最近ではあまり見かけなくなったアイアン型UTですがアメリカでは変わらず新製品が発売されます。テーラーメイドはハイブリッドをレスキューと呼称し、アイアン型UTもDHYとUDIに細かく分類して呼称しています。
今回紹介するのはテーラーメイドP790UDIです。2021年モデルのP790の2番に相当するUDIです。UDIはUltimate Driving Ironの略で究極の飛び系アイアンという意味です。
P790UDI(2021)のデザイン
P790UDIもあくまでP790なのでアイアンと全く同じデザインです。
ロフト17°のクラブとしてはかなりコンパクトのヘッドです。
反射してしまって見えにくいですが2の下にUDIと書かれています。デザインは普通の2番アイアンですね。
ブレードも薄めでかなりかっこいいですね。
試打データ
ヘッドスピード | 46.6m/s |
ボールスピード | 67.0m/s |
平均キャリー | 247y |
平均トータル | 265y |
平均サイドスピン | 59rpmドロー |
平均バックスピン | 3068rpm |
平均打ち出し角 | -0.0° |
平均打ち上げ角 | 16.9° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | -3y |
今回はハザーダスのカーボンシャフトです。17°のクラブとなると比較対象はおそらく5番ウッドあたりになると思いますが、飛距離はほとんど同等です。
縦距離を安定させるのはウッドほど簡単ではありません。P790UDIは初速性能があまり高くないので、スピンが低いまま距離が5番ウッド並みになっています。
最高飛距離はキャリー250yでした。スピンが下がりすぎることに注意して打つ必要があります。
P790UDI(2021)の良い点
- 飛ぶ
- かっこいい
- アイアンらしい振り心地
P790UDI(2021)のイマイチな点
- 難しい
- 打点ミスに極端に弱い
- 弾道が低すぎる
P790UDIの打点反応
P790UDIの打点に対する反応はかなりシビアです。特に打点が上になったときに打ち負けます。
そもそもP790UDIの重心設計的にトップしにくいのでこの打点ミスをした時の反応はネガティブに映りました。打点が上になった時スピンが減りすぎてドロップするのと、引っ掛けが出るというのが気になります。
P790UDI(2021)は誰が使えるのか
P790UDIはアイアンが相当得意でないと使うのは難しいでしょう。
多分テーラーメイドはP790UDIを「球を上げやすく、距離が出るように」作ったのだと思いますが、それが裏目に出ているように思います。確かにそれらを感じることは出来ましたが私のレベルで引き出すのは無理です。
データチャート
性能は面白いです。デザインがカッコよくて飛ぶアイアンを求めているならチャレンジしてみても良いでしょう。が、私がおススメすることはおそらくないと思います。
総合評価
テーラーメイドP790UDIはアイアンです。
ユーティリティではありません。テーラーメイドがネーミングをこれだけ多用にしているのはある意味納得できるなと思います。
ただP790UDIはめちゃくちゃ難易度が高いので気をつけてください。
おススメ度 (1.5 / 5)

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