あの三浦技研が
今回レビューするのはかなり稀有なアイアンです。その名もラボスペックMB-247D。
オノフが設計し、三浦技研が製造した軟鉄鍛造のアイアンです。限定数は200にも関わらず、ほとんど売り切れてしまっているとのこと。
これから説明していきますが、確かに打ったらほしくなるくらい感性に訴えかけてくるアイアンだと思います。三浦技研のアイアンを使っている私でさえも感動を覚えます。
早速レビューしていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 41.1m/s |
平均キャリー | 175y |
平均トータル | 185y |
平均サイドスピン | 764rpmドロー |
平均バックスピン | 6022rpm |
平均打ち出し角 | 0.7 |
平均打ち上げ角 | 21.3 |
左右ブレ | -11y |
シャフトはモーダス105Sで、総重量421g。自分が使っている三浦技研CB2007のモーダス120Rで424gですから、いかにヘッドが重いかが分かるかと思います。
マッスルバックで、7番のロフトは34°と超ハードコアな仕様です。ですが、飛距離は案外出ていて、度数のわりにかなり飛んでいます。
驚いたのが、サイドスピン量です。モーダス105は元調子でヘッドも重いのですが、結構強めにドローがかかります。
しかも、それだけドローがかかっていながらバックスピンは6000rpmを超えます。ボリュームゾーンは6800rpm程でさすがに34°のロフトが効いています。
ボールを止めるために生まれてきた
上記の通り、MB-247Dはドローでもかなりのバックスピンがかかるアイアンです。
34°というと、タイトリストCBであったり、キャロウェイX-Forgedあたりがライバルになるでしょう。
打ち上げ角は21.3°、バックスピン6022rpm、落下角51°。どんなグリーンでも問題なくスピンがかかり止めることが出来ると思います。
三浦技研の製造した軟鉄は柔らかいというのと、製造精度(溝など)の高さがスピン量を上昇させます。
とりあえずかっこいい
ヘッドはかなり小さく、以前試打したAPEX PROより小さいです。
しかし、実は工夫されていて構えた時はそこまで小さく感じません。というのは、スコアライン自体をトゥ側に広げているのです。
ですから、アイアンの得意な私が打つとヒール寄りにヒットした跡が残るのですがそれが正解だそうです。それにしても、かっこいいですね。
デザインはオノフらしいカクカクしたデザインに加えて、三浦技研のシャープな感じもあります。正直、三浦技研のマッスルバックはカッコ悪いのでこの合作は見事に調和しています。
データチャート
一本28080円(税込み)で4I~PWまでの7本で1セット。総額約20万円で値引きは一切なし(笑)
本家三浦技研より高いのではないでしょうか。ですので、価格はかなり低評価にしておきました。
ロフトに対するスピン性能ではZ785の方が上ですが、それでも飛距離を考えれば素晴らしいと言えます。
総評
200セット限定なのが非常にもったいないです。オノフの方曰く、1人で5セット購入された方もいるそうです(笑)。
でもたしかに、気持ちは分かる気がします。このデザインなら30年後も古臭く感じることはないでしょうし、三浦技研のマッスルバックがかっこよくなっているわけですからそれだけの価値があると思います。
私が大富豪なら確実にオーダーしていると思います。
おススメ度
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