クラシックマッスルの定番
ミズノプロは長い歴史を持つ人気のアイアンシリーズで、特にマッスルバックはもはや定番と言えます。ミズノのアイアンはそこまで好きでもありませんが、そんな私でもミズノプロシリーズのマッスルバックアイアンは高評価の製品が多いです。
逆に言えば、どの世代を打っても評価に変化がないのでわざわざレビューするほどでもないかなと思ってしまいます。今回は2023年デビューのミズノプロ241アイアンを試打データをもとに評価します。
ミズノプロ241アイアンのデザイン
特に何か凄いわけでもないのですが、シンプルなデザインです。
個人的にはミズノのランバードマークが非常にダサいと思っているのでミズノプロのロゴだけで良いと思います。
ブレードは薄くてシャープです。
ブレード断面は高重心になるようにトップブレードに向かって分厚くなるようなスタイルです。これはフォーティーンのウェッジから始まり、今やボーケイでも見られる手法なので見慣れました。
フェースは短いですし小さいです。これまでのミズノプロのマッスルバックとなんら変わらないデザインを貫いています。
どの角度から見てもかっこいい形状をしています。
試打データ
ミズノプロ241アイアン7番×ダイナミックゴールドS200
ヘッドスピード | 47.3m/s |
ボールスピード | 57.9m/s |
平均キャリー | 171y |
平均トータル | 179y |
平均サイドスピン | 387rpmドロー |
平均バックスピン | 7141rpm |
平均打ち出し角 | -1.8° |
平均打ち上げ角 | 24.8° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 55° |
左右ブレ | -11y |
マッスルバックアイアンと相性が良いであろうDGで試打を行いました。ミズノプロ241アイアンの7番のロフトは34°なので初速はこんなものかなと思います。バックスピン量が平均で7000rpmを超えているのでキャリーは170y程度に収まります。
キャリーは非常に安定していて、マッスルバックアイアンらしさを感じることができます。方向性はドローでサイドスピンもそこそこかかるのではっきりしています。フェードも打てなくはありませんが、壊滅的にフェースが上を向くのでやや難しいです。
キャリーは超安定していて、縦ブレは4yでした。今回は5球の平均データなのでそれがいかに安定しているかが分かると思います。打ち上げ角度は高いですが、初速が出ないので最大の高さはそこまで高くないです。
ミズノプロ241アイアンの良い点
- 打感が良い
- マッスルらしさが満載
- 捕まえるのが楽
- スピンは問答無用でかかる
- 形がかっこいい
- 縦ブレが小さい
ミズノプロ241アイアンのイマイチな点
- ロフトを立てるのが難しい
- 難易度はやはり高い
ミズノプロ241アイアンの打感
やはりミズノプロ241アイアンの魅力は打感です。
マッスルバックの中では軽めの打感ですが、音と振動が気持ち良いです。前作と比較して良いとか悪いとかはなく「ミズノプロのマッスルはコレ」と言った印象です。
詳細データや弾道映像はYouTubeで!
ミズノプロ241アイアンの弱点
私が打ち初めから最後まで気になったのがインパクトロフトの弱さです。
ちょっとミスをするとフェースが上を向く動きをします。ダウンブローへの入れやすさはピカイチなのですが、なぜかロフトが立ちません。
考えられる要因はブレードの断面形状ですが、これまでのミズノプロのマッスルでこのような感触はなかったのでちょっと気になります。捕まる分、ロフトを立てる意識は勇気がいるので試打した時にこれを感じるのであれば要注意。
データチャート
安定性は抜群に高いです。まぁ34°ですし、マッスルバックなので当たり前ではありますが、それをしっかりと感じるほどに演出していると言うのは高評価です。マッスルバックのストロング化が進む中でミズノプロらしくクラシックロフトを維持している点も評価したいですね。
総合評価
ミズノプロ241アイアンは良いアイアンです。
いい加減ランバードマークをやめてほしいですが、それが好きな世代の人が絶滅するまでは続くでしょう。ただそれを鑑みても形や面構えはかっこよく、もちろん打感は最高。それでいて“マッスルバックを使っている感”を常に感じさせてくれるので価値があると思います。
おススメ度 (4.5 / 5)
コメント