ミズノの中空
ミズノプロ225アイアンはショートアイアン以外を中空構造にタングステンウェイトを内蔵したハイテクアイアンです。ホームページには意地でも中空と書きたくないのかもしれませんがほとんどのメディアでは中空アイアンというふうに書かれています。
今回は別に好きでもないミズノプロ225アイアンがたまたま試打出来たので計測をして、評価をすることになりました。
ミズノプロ225アイアンのデザイン
ミズノプロ225アイアンは一見マッスルバックのようなバックフェース形状です。
バックフェースのソール側が肉厚になっておりこの部分にタングステンウェイトを配置して、低重心化を狙っています。
ミズノプロ225アイアンはどの角度から見ても綺麗なデザインです。ソール幅も狭いですし、ネックも変に短くないです。
フェースはやや短めで、ネックが絞られた形状はミズノらしいです。
ブレード厚はトゥ側からみると結構ボリュームあります。バックフェースのデザインに反して断面はむっちりした印象ですね。
トゥ側の方が分厚くなっているように見えます。これが面構えとズームして見た時の心象のギャップを生み出しているのでしょう。
エロい。
試打データ
ヘッドスピード | 46.0m/s |
ボールスピード | 57.8m/s |
平均キャリー | 179y |
平均トータル | 189y |
平均サイドスピン | 563rpmドロー |
平均バックスピン | 5774rpm |
平均打ち出し角 | -0.8° |
平均打ち上げ角 | 24.4° |
最大の高さ | 50y |
落下角度 | 54° |
左右ブレ | -13y |
ロフト30°としては、まぁ普通の初速性能です。中空ですし、HPにも反力の高さを自慢している感じはありますが凡。ただ、別に良いかなと思えるくらいの数値なので他を褒めましょう。
シャフトはモーダス105Rです。モーダス105Rの特性はマトリックスチャートで見られます。
自然なドローで、コントロール性能も非常に高く良い弾道だと思います。バックスピン量のボリュームゾーンは5400rpmなので悪くないでしょう。初速がもう少し出れば性能面の評価は文句なし。
キャリーは180y連発で縦距離の安定感は凄まじいものがあります。打ち上げ角度もかなり安定しているので上級者でも好んでくれるでしょう。
ミズノプロ225アイアンの打感
フェース素材はクロモリです。ハイテクアイアンには時々使われている素材ですね。
結論から言えば、ミズノプロ225アイアンの打感は良い方だと思います。まぁピュアなキャビティやマッスルとは明らかに違いますが所謂“ハイテクの良打感”をうまく演出していると思います。
ミズノプロ225アイアンの良い点
- 試打データが文句なし
- コントロールが容易
- ちょうど良いサイズ感
- 無理のない飛距離
- 美しいデザイン
- 上手に作られた打感
ミズノプロ225アイアンのイマイチな点
- 良すぎてつまらない
ミズノプロ225アイアンのセッティング
マトリックスチャートで言えば、221CBの近くだと思います。
シャフト依存度はやや高いので、シャフトを変えた時の反応も良く自分好みのフィーリングに近づけることは容易でしょう。
ロフト30°ではありますが、飛距離は度数なりで特別飛ぶわけではないのでそこを求めるなら別のアイアンが良いと思います。あくまでアイアンが本来こうあるべきという古典的な考え方に合致するタイプの特徴が多いと考えています。
データチャート
正直ミズノは全く好みませんが、ミズノプロ225アイアンは間違いなく良い製品です。マッスルバックのイメージが強いミズノですが、このような美しいハイテクアイアンが作れるのは素晴らしいことだと思います。ミズノプロ225は、自分が衰えてきたらこんなアイアンを使いたいと思わせるモデルです。
総合評価
参りました。
ミズノプロ225はYouTubeのコメント欄でも特にリクエストが多いアイアンでした。リクエストを心の底から嫌っているのでやるつもりはなかったのですがネタ不足のために試打をしました。
ミズノプロ225アイアンは中空アイアンの一つの完成形だと思います。
おススメ度 (5 / 5)
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