ロフト31°の高需要モデル
三浦技研のアイアンは、クラシックロフトを長く使っていましたが最近はそうでもなくストロングロフトも作るようになりました。CB-302はCB301の後継モデルで、ロフトは7番で31°です。実はCB-301が30°だったので1°寝たことになります。
三浦のCBシリーズの中でもCB-302はCB-1008やCB-2007などと形状的には似ていますがロフト体系は1番手分違います。その辺りがどのようになるのかが気になるところ。今回は三浦コレクターとして7番アイアンを購入しましたのでそれで試打を行い、評価していきます。
三浦技研CB-302のデザイン
CB-302アイアンのデザインはシンプルです。最近の三浦のアイアンで良く見るバックフェースの彫り込みの両サイドのスリットがあります。
こうしてCB-301とCB-302を比較するとCB-302の方が現代的な感じがします。
CB-302アイアンはバックフェースの形がV字になっていて左右に重量を散らしている感じがします。
少ない線で形作られているのが三浦技研のアイアンの美しい理由だと思いますがCB-302は特にそれが際立っています。
CB-302アイアンは少しフェースがオフセットされています。このあたりはストレート系なCB-2007やCB-1008と違う点ですね。この感じはCB-301とほとんど同じ。
ブレードはこうやって見るとそこまで薄くないですが、配色によって薄く見せている感じです。通常スコアライン部分のような艶のない色がブレード部分まで侵食していますがCB-302アイアンはボディと同じ仕上げになっています。
試打データ
三浦技研CB-302アイアン×モーダス120S
ヘッドスピード | 46.0m/s |
ボールスピード | 60.4m/s |
平均キャリー | 181y |
平均トータル | 190y |
平均サイドスピン | 129rpmフェード |
平均バックスピン | 6975rpm |
平均打ち出し角 | -0.4° |
平均打ち上げ角 | 23.5° |
最大の高さ | 53y |
落下角度 | 54° |
左右ブレ | 0y |
試打データは本当に素晴らしいです。この手のピュアな構造のキャビティバックアイアンは初速が期待できないことが多いですが、平均で60m/sを超えます。KM-700でもそうでしたが魔法がかかったような初速性能です。
方向はフェード系で、モーダス120としては右に寄りました。少しグースしているので左に飛びそうですがヘッドが長いというのもあって安定よりな試打データになりました。
平均キャリー180yとバックスピン6000rpmは余裕で超えています。打ち上げ角度はそこまで高くないのでスピンでフワッと上がる高弾道。
三浦技研CB-302アイアンの良い点
- 完璧な試打データ
- シンプルで美しいデザイン
- この上ない打感
- ちょうど良いロフト体系
- 扱いやすい方向性
三浦技研CB-302アイアンのイマイチな点
- 乗り換え先がない
三浦技研CB-302アイアンの打感
CB-302アイアンの打感はキャビティらしく、それでいて極上。
三浦のキャビティはマッスルほどみっちり潤った打感ではありませんが、柔らかく少し乾いた音が魅力です。そして、スイートエリアも広く上下方向のミスに強いです。
他社製品と比較
CB-302はマトリックスチャートで言えばMB247の左下の辺りです。

安定性が高いのでマトリックスチャートでのシャフトのポジションよりも気持ち右方向に集まると思います。グースしているからこそちょうど良いのでしょう。
データチャート
安定性、スピン量は満点の高評価です。ロフトが31°で無理なく飛距離が出せますし、ヘッドサイズも小さくはないので多くの人におススメできるモデルです。
総合評価
欠点はどう頑張っても見つかりません。
三浦技研のキャビティバックアイアンは、やはり素晴らしいです。大手ブランドは良いマッスルをたくさん出していますが、良いキャビティは少ないのでそこに三浦の価値が出ると思います。
三浦技研CB-302はキャビティバックのベンチマークとなるモデルで間違いありません。三浦はクラシックロフトだけじゃないというのをマジマジと見せつけられました。
おススメ度 (5 / 5)
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