ノーメッキフェースの新発想ウェッジ
ミルドグラインドシリーズは、レーザーで削ったそのままをコーティングした精度の高いウェッジです。
前作から、ローリー・マキロイやタイガー・ウッズ、D・ジョンソンなどUSPGAのトップ選手が使用しており彼らの意見を反映させた結果が今作のミルドグラインド2です。
ミルドグラインド2の特徴は、フェースだけメッキをせずに仕上げたことです。
ノーメッキウェッジとは違ってフェース以外はメッキされているので、手入れは幾分か楽そうです。
ここで、簡単にノーメッキフェースのメリットをまとめて見ます。
ノーメッキフェースのメリット①スピン性能
メッキをしないことで、高いスピン性能にすることが出来ます。
これは、設計の段階で溝規制までのマージンを少なくできるので、ギリギリまでとがった溝にすることが出来ます。
また、表面自体も金属本来のザラザラ感があるのでそれによる多少のスピン量アップも見込めます。
ノーメッキフェースのメリット②打感
打感が良くなるらしいです。
私は、ミルドグラインド2が初めて打つノーメッキだったのでこれは確かではありません。
原理としては、よくわからないです(笑)
ノーメッキフェースのメリット③反射を防ぐ
フェースが太陽光を反射するのは結構気になるものです。
ノーメッキウェッジは、表面がざらついていて光が乱反射するのでそれらが気にならなくなります。
パターやボールでもそうですが、太陽光の反射は方向感覚を失いやすいので私自身も結構重要だと考えています。
ミルドグラインド2は我々よりもはるかに感覚の鋭いトッププロの意見を取り入れているので、そういったところを解決するためでもあるのでしょう。
試打データ
ヘッドスピード | 31.7m/s |
平均キャリー | 72y |
平均トータル | 78y |
平均サイドスピン | 816rpmドロー |
平均バックスピン | 9269rpm |
平均打ち出し角 | 6.0° |
平均打ち上げ角 | 27.6° |
最大の高さ | 13y |
落下角度 | 42° |
左右ブレ | 6y |
スピン性能は予想通りかなり高かったです。
正直ノーメッキなだけでここまで変わるとは思っていませんでした。しかも、安定してスピンがかかるので距離を合わせやすいとも感じました。
もう一つの特徴としては、スピンとも関係しますが、弾道の高さです。
試打室で打っているだけでも感じるくらい低いです。
ビジュアルで見る弾道
なんだかUSPGAの選手にでもなったかのように低い球でキュキュッと止まるのは圧巻です。
マックダディフォージドをさらに低くしたような弾道でした。
打感は?
打感は、そこまで良いとは感じませんでした。
使用球はいつも通りV1なので、ウレタンカバーのボールですが別に打っていて気持ち良いほどの打感ではありません。
ただ、フェースに残る打球痕はすさまじくボールの寿命を短くすること間違いなしです。
特徴的なデザイン
バックフェースはシンプル。
フェースに刻まれたスコアラインはネックからやや距離があって長く見えます。
最近流行りの逆テーパーにはなっておらず、まっすぐ。
ミルドグラインド2のソールは削りっぱなしで縦溝が入っています。タイガー・ウッズ仕様のP7・TWもこのようなソールになっていますが、性能的には何か影響があるのでしょうか。
ソールは薄め。バウンスもあまりありません。どの度数も10°前後のバウンスが付いています。
総評
ハイバウンスだったら欲しくなるようなウェッジでした。
まずは、かっこいい。
ミルドグラインド特有のソールの溝は地クラブみたいな無骨な感じが良いです。
さらに、スピン性能の高さが抜群なのも高評価です。しかもソールは錆びないのでかっこよさを損ないません。
メッキされていないフェースがどの程度錆びたり、寿命がどのくらいなのかが未知数ですがウェッジは消耗品なので自分の価値観と相談してください。
おススメ度

タイガー・ウッズエディション↓
限定品↓
コメント