伝統のマッスルバックアイアン
マッスルバック(MB)アイアンはタイトリストのアイアンに常にラインナップされていたモデルです。毎回モデルチェンジがある中で最も進化しないモデルでもあります。
もはや、軟鉄鍛造のマッスルバックはこれ以上の性能になることは出来ないのだろうと考えられます。
しかし、その完成度はやはり高く、ハードヒッターや上級者にはリピートユーザーがいるのも納得です。
ロフト角は7番で35°と飛ばすことなどみじんも考慮していない仕様です。重量は今回試打したダイナミックゴールドAMTで433g。
バウンスはCBと同じ5度つけてあります。このAMTというのは番手ごとに専用シャフトが用意されていて、トルクフロー、重量フローが作ってあります。
さっそく、試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 48.0m/s |
平均キャリー | 163y |
平均トータル | 171y |
平均サイドスピン | 114rpmフェード |
平均バックスピン | 7212rpm |
平均打ち出し角 | 4.4 |
平均打ち上げ角 | 24.4 |
左右ブレ | 15y |
飛距離は無視したいくらいの数字です。
CBよりも2y低いキャリーなのでほぼ度数通りの飛距離だと思います。MBとCBの大きな違いはサイドスピンと打ち出し角にあると思います。
サイドスピン、打ち出し角ともに右方向でした。
ダイナミックゴールド自体を振り切れていない可能性は否めませんが、それでもスピンでドローを書けるのは至難の業です。
ただ、ヘッドが捕まらないというよりかはシャフトのしなり戻りを感じないだけなので、これはフィッティングで解決できそうです。
また、バックスピンはフェード系になるということもありCBよりも多くなりました。
正直7000rpmを超えれば、だいたいのグリーンは止まります。よって、スピン性能は抜群に高いでしょう。
デザイン
マッスルバックはデザインのかっこよさと打感の良さが魅力です。
タイトリストMBのヘッドサイズはかなり小さく、フェースが高く見えます。フェースはストレートで、ソールは薄いです。
易しさは全く感じない硬派なデザインがかっこ良いですね。
タイトリストの顔ですね。
感覚的なこと
打感はマッスルバックなので良いです。
ただ、マッスルバックの中では硬めの打感です。APEXのMBとかオノフラボスペックの方が柔らかく打感が良かったです。
打音は乾いた良い音が出ます。
難易度は相当高いと思います。アイアンが相当得意でも、飛距離が出ないしコントロールするのが難しいのでフィッティングが重要だと思います。
データチャート
サイドスピン、バックスピンともに良い数字が出てますから10点の最高評価です。
一方で、飛距離、易しさはほとんどないのでかなり低い評価をしました。
総評
プロ級の腕を持っている方、かっこいいアイアンを使いたい方にはぜひおすすめします。
ですが、かなり飛ばない上に打感もマッスルバックの中では良い方ではないのでそこだけは注意してフィッティングしましょう。
タイトリストのアイアンを使いたいならこれがおススメ。


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