実力派アマに安定の人気
三浦技研のマッスルバックの中でもいまだにファンが絶えないモデルがMB-5003です。MBの5000シリーズの中でも特に人気が高いモデルです。
MB-5002の後継で、MB-5005の前のモデルということになります。年式的には2007年モデルなので発売から15年経過しています。今回はMB-5003を私の新たなコレクションとして購入したので試打評価していきます。
三浦技研MB-5003のデザイン
何も言うことがないほど美しいデザインです。MB-5003のバックフェースはTB-ZEROやY-GRIND MB系と同じ形状。三浦らしいトップブレードのシャープさと打感のために厚くされたフェース裏の肉厚がシンプルでかっこいい。
番手は5番からのセットですが、ラインナップは2番からあります。3番までの8本セットも多いので当時はそういう売り方をしていたのでしょうかね。しかも52°のP/Sもあるので追加はサンド1本でいける良心的な番手ラインナップです。
こういうマッスルバックはヘッドが小さいと思われがちですが、MB-5003は現代のマッスルバックと同じくらいのサイズ感で決して気難しい印象はありません。
ソール形状は古臭いパラレルではなく、この後のモデルに続くトゥが太くなっていくテーパーになっています。ネックは太めで長いです。
ソール厚もそこそこあって、なんなら現代のホンマの方がまだ薄いソールかもしれません。
ブレードはシャープでカッコいいです。抑えるところをしっかり押さえたデザインがMB-5003の美しさの秘訣ですね。
試打データ
7番
ヘッドスピード | 47.8m/s |
ボールスピード | 55.9m/s |
平均キャリー | 174y |
平均トータル | 183y |
平均サイドスピン | 152rpmドロー |
平均バックスピン | 5955rpm |
平均打ち出し角 | -0.0° |
平均打ち上げ角 | 23.0° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 45° |
左右ブレ | -2y |
今回は買ったままのKBSツアーで試打をしました。KBSツアーはスピンが減りやすいのでまぁこんなもんかなと思います。
バックスピン量は6000rpmくらいなので、ロフトに対してかかっているとは言えませんが、シャフトを変更すればもう少しかかるかと思います。
平均キャリーが170yを超えているので、実用範囲です。弾道の高さは少し低めで、安定感は悪くないかなと思います。
5番
ヘッドスピード | 46.6m/s |
ボールスピード | 56.0m/s |
平均キャリー | 193y |
平均トータル | 208y |
平均サイドスピン | 183rpmドロー |
平均バックスピン | 3691rpm |
平均打ち出し角 | 0.5° |
平均打ち上げ角 | 19.1° |
最大の高さ | 36y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -3y |
7番アイアンの飛距離に対して5番アイアンは平均で193yなのでフローも良さそうです。バックスピン量はあまり多くもないのですがこれはシャフトによるものかなとも考えられます。
MB-5003は5番アイアンでも方向性は変わらず、綺麗に流れています。打ち出し角がしっかり右に出るのでこちらも安定感が良いです。
赤が5番アイアンの弾道です。TB7の試打データで5番がとてつもなく弾道が低かったと思いますが、このようにMB-5003のような階段が理想的です。
三浦技研MB-5003の打感
三浦技研MB-5003の打感は評価が非常に難しいです。
MB-5003の打点傾向としては、ヒール側に良いエリアが集まっていると感じました。これは、同じくらいの年式の三浦のアイアンにも共通して見られるフィーリングで、やや古臭いとも言えるかなと思います。
正直スイートエリアはゲキ狭で、超が付くほど難しいアイアンです。三浦技研のマッスルバックに難しいと感じたことはありませんが、MB-5003はかなり気を使います。
MB-5003はどんなヘッド?
方向性としては、捕まえやすい部類に入ります。特にロングアイアンになっても捕まりが一定に感じるのは素晴らしい特性だと思います。
シャンクが出るようなことはなく、この小ぶりなヘッドデザインに反することない手応えでした。構えて感じた通りに飛んでくれます。
データチャート
飛距離を求めるアイアンではありませんが、飛びすぎることはまずないのでオーバーする心配は必要ありません。スピン性能はサイドスピンの少なさと、その方向が番手によって変わらず一貫しているという点。一方でMB-5003はあくまでかなりマニアックなモデルであり、使いこなすには私程度の技術では到底及ばない難易度とも言えます。
総合評価
三浦技研のアイアンをレビューする中で避けては通れないモデルだと思います。私のコレクションとして色々なシャフトを入れる実験台になってもらおうと思います。今後も300yヒッターのギアノートに登場すると思いますのでお楽しみに。
おススメ度

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