限定100セットのレアモデル
今回特集するのは、メタルファクトリーという地クラブブランドのマッスルバックアイアン、J1です。今回試打したのはJ1 2ndというモデルで、2018年に登場しました。
この記事では、試打データをもとに性能的な評価を、さらにフィーリングや難易度などを考察していきます。それではさっそく試打データから見ていきます。
試打データ
ボールスピード | 59.1m/s |
平均キャリー | 183.4y |
平均バックスピン | 7272rpm |
平均打ち出し角 | -2.2° |
平均打ち上げ角 | 20.5° |
最大の高さ | 46.5y |
フライトスコープミーボでの計測結果ですが、同じ環境下で計測したマッスルバックと比べても良く飛んでいます。それでいて、バックスピン量はかかっているので、バランスが良いです。
ロフトが立っているのに対して、打ち上げ角度はさらに立ちやすく、低打ち上げ高スピンで滞空時間を稼ぐような弾道です。
YouTubeでは、個々の詳細な試打データも出していますので、気になる方はそちらで確認してください。
デザインを考察
メタルファクトリーJ1 2ndのデザインは、これまで打ったどのアイアンとも違い、特別な雰囲気を醸し出しています。
バックフェースは角ばった肉抜きがシャープさを際立たせています。
構えると、これも中々特徴的。スコアラインの部分がやや濃い色をしていてコントラストが目立ちます。
ブレードも角ばったデザインで厚さは一定。
ブレードをトゥ側から見るとこのようになります。どこから見てもとがっていて、まるで刃物のようなデザインです。
フェースの中央よりソール側はかなりの厚さが確認できますが、上部のブレード部分は薄くなっています。これだけ差があれば、低重心化が図られているのは言うまでもありません。
ネックには”MADE IN JAPAN”の刻印と2ndであることを示す”Ⅱ”の刻印が施されています。ソールの厚さはマッスルバックとしてはやや厚めでこれも低重心化の表れと言えます。
メタルファクトリーJ1 2ndのお気に入りのポイントがここです。ソールからネックに繋がる部分です。ここまで角ばらせるというのは統一感があって美しいです。
メタルファクトリーJ1 2ndはどんなアイアンか
地クラブは情報が異常に少ないので、私が代弁しましょう。
一言で言えば、捕まりとやさしさにあふれたマッスルバックアイアンです。
33°というロフトからも分かる通りそもそも超ハードコア向けモデルではないはず。デザインに隠されたメッセージは打てば誰にでも理解できるでしょう。
飛距離性能は試打データの所で書いた通り素晴らしく、それを再現することも容易です。マッスルバックらしい挙動は見せないため、マッスルらしさを求める層にはネガティブかもしれません。
打感はこの上なく良く、10点満点で9.5点。三浦技研以外の地クラブアイアンの中でも優秀だと思います。ただ、打感の質が違うので比べるのはやや疑問です。
メタルファクトリーの打感はただただ、柔らかいです。
データチャート
とにかく飛距離とやさしさに優れたマッスルバックアイアンです。シングルハンデでなくても十二分に使いこなせますし、打感の良さも味わえます。100セットしか世の中に出回らないというのが残念で仕方ありません。
総合評価
メタルファクトリーJ1 2ndは素晴らしいアイアンです。あえて、素晴らしい”アイアン”と表現したのは、マッスルバックらしさがやや希薄だからです。
もちろん、私はやさしいアイアンを高く評価する傾向にありますから、ポジティブにとらえています。もしマッスルバックらしさを求めるなら別のアイアンをおススメします。
おススメ度
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