鈴木愛も使用している本格ツアースペック
ピン契約の女子プロが活躍しているのでこのアイアンに注目が集まるのは自然なことでしょう。
i210は鈴木愛プロや比嘉真美子プロが使用しているアイアンです。7番での度数が33°で、ツアープロに好まれるスペックです。
ヘッドはポケットキャビティにアイオノマー樹脂を入れた構造です。アイオノマーはグリップにも使われている樹脂で、非常に柔らかいです。
前作のi200からこの構造ですが、i210の方がより多くのアイオノマーを充填しています。打感の向上に貢献しています。
早速試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 42.9m/s |
平均キャリー | 192y |
平均トータル | 207y |
平均サイドスピン | 193rpmドロー |
平均バックスピン | 3135rpm |
平均打ち出し角 | 1.8 |
平均打ち上げ角 | 25.7 |
左右ブレ | 0y |
33°というと、テーラーメイドのP760やキャロウェイAPEX PROと同じです。この3モデルは全て充填剤を使用しています。
飛距離は両者の丁度中間で、平均キャリー192yです。最大飛距離はキャリーで194y。
縦距離、横距離の安定感は一番良かったです。左右のブレは8yで、縦は6yでした。弾道はドローが出やすく、打ち出し角も少し右で理想的なドローボールです。
バックスピンが3000rpmを少し超えるくらいで、P760に近いです。落下角度は50°でした。
重量がモーダス120の7番アイアンで414gですから、他の充填剤系よりやや軽いです。
打感の良さ
アイオノマーを大量に充填しているので、打感はとても柔らかいです。素材はステンレススチールです。
軟鉄では無いので、重量は先に述べた通り軽くなります。ですから、ヘッドスピードが速くない人でも十分振り切れるスペックです。
スイートエリアが若干分かりにくく、芯を外しても弾道をみて初めて気づくくらい曖昧です。
デザイン
ポケットキャビティを充填剤でふさいだデザインで、あまりかっこよくはないです。
構えるとこんな感じです。ネックはセミグースくらいで、試打した時はストレートに見えました。
左がi210、右がi500。
ソールの幅はi500と同じくらいで、バウンス角は9°(7番)付けてあります。パールクローム仕上げで光沢の少ない色合いです。
データチャート
度数に対する飛距離はP760ほどではありませんが、よく飛んでいると思います。
一方で、スピン量は少なめで33°のアイアンを求める人が満足いくスピン性能ではないでしょう。
安定性はP760やAPEX PROより良かったと思います。
そして、ピンのアイアンは単品で購入が可能なのでコスパを評価しました。
総評
全体的にまずまずだと思いました。
ステンレススチールなので、打感はAPEX PROほど柔らかくもなく、P760ほどの飛距離ではありません。
バウンス角が結構ついているので易しいとは思いますが、このスペックで易しさが必要なのかは不明です。
おススメ度










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