プロ向け?の鍛造モデル
ピンと言えば、革新的なアイアンを作ってきたというイメージが強いですが、ウェッジも同様ではないでしょうか。
現行モデルでもポケキャビウェッジに多くのモデルをラインナップしていますし、アイアンで軟鉄鍛造なのはブループリントだけ。つまりウェッジでそういったモデルを出すことにどんな意味があるのかが個人的に気になります。
今回はピングライドフォージドプロウェッジを試打データをもとに評価していきます。
ピングライドフォージドプロウェッジのデザイン
今回試打したのはグライドフォージドプロの中でもSソールです。グライドフォージドプロにはSの他にTグラインドが存在します。Tグラインドはグリーン周り専用のモデルらしいです。
バックフェースには溝が彫られています。全体的にはシンプルなデザインです。
ブレード部分はテーパーしていて、重心を高くしてあります。グライドフォージドプロは単純に素材やそれによる溝の形、深さだけでなく重心でもスピンをかけるやや過剰な設計に思えます。
ピンのウェッジは割とフェースのリーディングエッジが丸いです。それゆえに一番下の溝は他よりやや短くなっています。
ネックは少しくびれています。ここからも重心を高くしたい意志を感じ取れます。
ハイドロパールクローム仕上げといって、水に強いフィニッシュらしいです。水気を含んだラフでのスピン性能を確保するための工夫です。
試打データ
芝の長さ | 短い芝 | 長い芝 |
ヘッドスピード | 33.4m/s | 32.4m/s |
ボールスピード | 31.8m/s | 29.5m/s |
平均キャリー | 78y | 70y |
平均トータル | 82y | 75y |
平均サイドスピン | 1215rpmドロー | 1274rpmドロー |
平均バックスピン | 9848rpm | 7473rpm |
平均打ち出し角 | -2.4° | -4.0° |
平均打ち上げ角 | 34.2° | 38.5° |
最大の高さ | 21y | 20y |
落下角度 | 51° | 52° |
左右ブレ | -7y | -9y |
グライドフォージドプロSグラインド58°の試打データです。やはり、スピン量は非常に多かったです。まぁこれだけやればバックスピン量がかかるのは当然ではありますがすごいです。
短い芝ではほとんどトップに近い打点でヒットするのでダフりが少ないという利点もあります。逆に、実際の芝に近い長めの人工芝ではそこまでスピン量が多いという感じはしません。
グライドフォージドプロSグラインドは万能タイプなのでグリーン周りではTグラインドの方が上手く当たるかもしれませんね。

ピングライドフォージドプロの良さ
打感が良かったです。センターでの打感は他のモデルでも良いですが、グライドフォージドプロはトップしていても割と打感が良いです。
しかもヒール側でヒットしているのでこの打点で気持ち良いということは、そもそもそれを見越して設計しているのでしょうか。
総合評価
ピングライドフォージドプロウェッジは、とにかくスピンがかかれば良いという人におススメです。
また、トップ気味になるのでグリーン周りでザックリ芝を掘ってしまう人にとってミスを減らせるウェッジかもしれません。
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