年々進化するクロスオーバー
ピンのアイアン型ユーティリティは、クロスオーバーというネーミングで販売されており、毎作必ず発売されます。
G425の世代でもおなじクロスオーバーというモデル名で登場しました。デザインもカラーリングも刷新されたのでそのあたりも含めてレビューしていきます。
早速試打データから見ていきます。

試打データ
ピンG425クロスオーバー3番(20°)×ALTA J CB SLATE
ヘッドスピード | 49.1m/s |
ボールスピード | 67.1m/s |
平均キャリー | 228y |
平均トータル | 242y |
平均サイドスピン | 88rpmドロー |
平均バックスピン | 4445rpm |
平均打ち出し角 | -1.7° |
平均打ち上げ角 | 16.9° |
最大の高さ | 49y |
落下角度 | 50° |
左右ブレ | -10y |
前作の試打記事では23°と17°のみだったので比較できませんが、20°でキャリー228yというのは普通くらい。バックスピン量も特別少なくもないですから、あまり特徴は現れていません。
黄色がG425クロスオーバー2番、赤が3番です。
サイドスピンがとても少ないので曲がり幅もかなり小さいです。コントロールしやすいと思います。ハイブリッドと比較するとG425クロスオーバーは捕まりが弱いと言えると思います。
ピンG425クロスオーバー2番(17°)×ピンツアー173-85(S)
ヘッドスピード | 49.6m/s |
ボールスピード | 67.8m/s |
平均キャリー | 242y |
平均トータル | 259y |
平均サイドスピン | 183rpmフェード |
平均バックスピン | 3594rpm |
平均打ち出し角 | -0.4° |
平均打ち上げ角 | 15.7° |
最大の高さ | 45y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | 3y |
前作でも試打したクロスオーバーの2番ですが、G425クロスオーバーの方が飛距離は出ませんでした。
黄色がG425クロスオーバー2番、赤が3番です。
前作とデータを比較すると、サイドスピンはG425クロスオーバーの方がフェード系になりやすいことが分かりました。また、スピン量も少し増えています。ドローで打った際のスピン量は2000rpm台になってしまうので、ちょっと頼りないかもしれません。
G425クロスオーバーの見どころ
まず見た目の違いで言えば、ヘッドが真っ黒になりました。
G710アイアンと同じ加工ですね。しかも、ブレード厚に関してもG710みたいに薄目になっていますし、黒いこともあってよりシャープに見えています。
これは3番のヘッドです。グースは相変わらずという感じ。
2番になってもグース量はあまり変わりません。とにかく薄く見えるので、上級者は大喜びでしょうね。
バウンスはそんなに大きくない気がします。バウンス大きくし過ぎるとロフトが立ってスピンがかからなくなるからだと思います。
こうして見ると、かなりブレードは厚いんです。中空なのでこのくらいが限界の薄さで、「どうにかして薄く見せよう」という気合を感じます(笑)
振った感じ
G425クロスオーバーを振った感想としては、まず打感が硬いです。
仕方ないとは思いますが、本当にスイートエリアに当たっているのか分からないくらい打感が硬いです。
音も高いので正直カーボンクラウンのハイブリッドの方が心地よいです。G425クロスオーバーはあくまでG710の延長線上にあるというのは否めないかもしれません。
データチャート
あまり飛ばしやすくない上に、気を使うアイアン型ユーティリティだと思いました。正直、G410の方が良かったかなと思います。
G425クロスオーバーで良かったのは、デザインに工夫が感じる事くらい。相当好きなら買えば良いかな程度な感じです。
総評
デザインと性能で買うクラブです。
G425クロスオーバーの性能を引き出せる猛者なら、もっと簡単に同じ距離を高い安定性で出せるでしょうから、“こんな弾道打ちたい”というイメージに一致するニッチな需要になってしまうと思いました。
おススメ度
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