超上級者向けアイアン
タイトリストと言えば、アイアンの種類の豊富さと上級者に対応したスペックの高さに定評があります。
アメリカのツアープロのクラブを見ても、アイアンではかなり使用率が高くさすがです。
そのタイトリストのアイアンの中の2トップがCBとMBです。キャビティバックのCBは7番のロフトが34°、軟鉄鍛造で重量はまずまず重いです。
今回試打したのはN.S.モーダス120を装着したもので、重賞は427gです。私が使っている三浦技研のCB2007の120Rシャフトが424gなのでヘッド重量はほとんど同じだと思います。
さっそく試打データから見ていきます。
試打データ
ヘッドスピード | 43.7m/s |
平均キャリー | 165y |
平均トータル | 173y |
平均サイドスピン | 883rpmドロー |
平均バックスピン | 7078rpm |
平均打ち出し角 | 1.0 |
平均打ち上げ角 | 22.8 |
左右ブレ | -10y |
ロフト34°というと今まで試打レビューを書いたのはオノフのマッスルバックのみです。
飛距離は、キャリーで165yでした。バックスピンは7000rpmを超えるほどよくかかっています。スリクソンのZ785に似ていますね。
ただ、34°でありながら、Z785よりも飛んでいなくてスピン量も少ないのはどうなんでしょうか。
さらに、方向性は結構左でよく捕まっています。もちろん、モーダス120なのでこのくらいの捕まりは想定内ではあります。
おそらく、シャフトがダイナミックゴールドならもう少し右に寄るでしょう。サイドスピン量はかなり多くて若干期待外れな感じがしました。
落下角度は53°くらい出ていました。
ヘッドサイズと特徴
かなり小さいですね。
スコアラインが入っている部分の長さは割と普通ではあるものの、余白のスペースが少ないです。構えた時の安心感は皆無で、いかにも難しそう。
実際、難易度は非常に高くて長がつくほどの上級者でなければ使いこなすことは出来ないでしょう。
ストレートネックでソールは薄いです。しかし、バウンス角は5度つけてあるので芝の上での性能は練習場より高く感じるでしょう。
感覚的なこと
タイトリストCBアイアンの打感はそこまで良くありません。
同じ構造のホンマのキャビティやブリヂストンのキャビティの方が打感が良いです。
スイートエリアは小さいので、打感が良いところが少ないのもやや残念です。もちろん、確実に信任当てられるなら良いですが、このクラブをそこまで振れる人はほとんどいないのではないでしょうか。
操作性はシャフト次第だと思います。今回試打したモーダス120ならドローもフェードも自在に打てますが、ダイナミックゴールドやN.S.950だとまた変わってくると思います。
データチャート
飛距離性能、易しさはかなり低評価しました。
安定性は悪くありませんし、スピン量もそこそこ評価しました。ですが、サイドスピンが多いので満点ではありません。
総評
タイトリストCBは憧れている人も多いかもしれませんが、私がおススメすることは永久に無いでしょう。
難しすぎる割に打感も良くなくて、スピン性能もZ785の方が高いです。
おススメ度
タイトリストのアイアンを使いたいならこれ。



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