三浦技研のキャビティアイアン
三浦技研のアイアンにはいくつかのラインがあって、今回紹介するCB-1008は、CB=キャビティバックの1000番台。2000番台はフルキャビティ、1000番台はハーフキャビティ構造になっています。
CB1000シリーズの歴史は長く、最初期モデルのCB-1001とCB-1002が発売されたのが1994年。そして2016年、CB-1008が発売されます。
今回はそんなCB-1008を事細かに分析、レビューしていきたいと思います。
CB-1008のデザインの特徴
モデルとしては、TC-101の前身となります。随所に共通の特徴が表れています。
ハーフキャビティの中でも、ソール厚を重視した設計になっていて、低重心化が図られていることが見て取れます。
バックフェースの両端にはスリットがあり、この辺りが後継モデルであるTC-101との共通点になります。キャビティの縁の部分は比較的太いフレームになっています。
ソールのエッジの部分には、カットが入っており、これが芝での抜けの良さに貢献しています。
ブレードの厚さは普通で、シャープと言うよりかはやさしさを演出しているように思えます。
トゥ側から観察しても、CB-1008が低重心になっていることが伺えます。三浦技研はマッスルバックも必ずラインナップしていますから、そのあたりはすみ分けているのでしょう。
セミグースくらいのオフセットで、ネックはやや太いようにも見えます。
試打データ
CB-1008ドロー
ヘッドスピード | 43.8m/s |
ボールスピード | 59.6m/s |
平均キャリー | 183y |
平均トータル | 193y |
平均サイドスピン | 120rpmドロー |
平均バックスピン | 6617rpm |
平均打ち出し角 | -4.1° |
平均打ち上げ角 | 20.7° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | -15y |
ドローだと飛距離は素晴らしく、平均で180yをこえます。しかも、バックスピンが6000rpmを超えるという高次元な性能。
ロフトが1°立っていて33°になっていますから、後継のTC-101と同じロフト。安定感は中々良くて、難易度もやさしいですから、CB-1008が売れたモデルというのも納得です。
CB-1008フェード
ヘッドスピード | 42.7m/s |
ボールスピード | 56.1m/s |
平均キャリー | 176y |
平均トータル | 185y |
平均サイドスピン | 355rpmフェード |
平均バックスピン | 6686rpm |
平均打ち出し角 | -0.5° |
平均打ち上げ角 | 23.2° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 4y |
フェードも打てるという万能さもCB-1008の魅力だと思います。
フェードだと、高弾道も打てますし、飛ばす弾道も打てます。やさしいのに、コントロールする楽しさまで残しているのは素晴らしいです。
三浦技研CB-1008の良さ
三浦技研CB-1008の良さは、やはりその難易度の低さと、操作性の高さでしょう。通常、操作性が高いということは曲がりやすいことと同義なのですが、CB-1008はそのあたりが奇跡的なバランスで実現しています。
他社製品で言えば、難易度はブリヂストン202CBPやZX5、T200あたりと同じくらいと思っていただければ良いでしょう。
それでいて、マッスルバック並の操作感を両立しているので、もはや奇跡です。私がこれまで打った三浦技研のアイアンの中でもトップクラスに評価が高いアイアンです。
CB-1008のフィーリング
打感、最高です。
打音、最高です。
スイートエリアも広くて、打感と打音を楽しむことが容易に出来ます。
データチャート
チャートはほぼパーフェクト。ただ、既に廃版であり、新品で購入したり、MCWでカスタマイズが出来ないので、やや残念。ただ、それに関しては、TC-101で対応できるはずなので今後のレビュー記事をお待ちください。
総合評価
中古相場が8万円前後なので、まだまだ安い製品ではありませんが、TC-101の納期と価格を考えると、十分CB-1008で代用できると思います。
CB-1008は全てのオーダーに応えられる万能なヘッドなので、全ユーザーにおススメします。
おススメ度
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