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キャロウェイAPEX TCBアイアン試打評価|ハイテクを詰め込んだ小ぶりなツアーアイアン

アイアン試打
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多作のAPEXの最高峰

キャロウェイAPEXシリーズは、中上級者向けのキャビティアイアンやハイテク構造アイアンを展開しています。2021〜2022年シーズンに登場したモデルはAPEX、APEX DCB、APEX PRO、APEX MB、そして今回紹介するAPEX TCBがあります。

全て7番で30°以上のロフト体系になっていて、APEX TCBはこの中でもMBと並ぶ34°のクラシックロフトを採用したモデルです。

USPGAの選手も導入する選手が多く話題にはなりましたが、国内での販売は消極的でした。ゼビオグループの一部店舗では販売していましたが、ごく僅かでありキャロウェイに売る気はないと思われます。

中にはUS仕様を購入した人もいるかもしれませんね。この記事では私が実際にAPEX TCBを購入して試打計測を行いましたのでそれを基に評価していきます。

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APEX TCBアイアンのデザイン

キャロウェイAPEX TCBアイアンの最大の特徴はデザインに表れていると思います。TCBとはツアーキャビティバックの略ですが、構造としてはハーフキャビティに近いです。

バックフェースには同社のX-FORGED CBに装着されているバッジと同じような物が付いています。肉抜きの部分はAPEXっぽいデザインになっています。

APEX TCBに似たモデルとしては、T100やCB-1008、P7MCがありますが、どれもクラシックロフトのモデルであることからターゲットはこれらと同じと考えられます。

ソールはほぼ平行で、ストレートに近いネック形状。ソールの厚さ自体は普通です。

APEX TCBはトップブレードに近づくにつれて細くなっていくタイプなので、重心設計はあくまでバックフェース下部で行い、ブレードはカッコ良く見せるように役割分担しているように思います。

画像では分かりにくいかもしれませんが、ネックからフェースにつながる部分で少しオフセットされているんです。

試打データ

APEX TCB×プロジェクトX LS6.0

ヘッドスピード47.4m/s
ボールスピード58.1m/s
平均キャリー175y
平均トータル183y
平均サイドスピン749rpmドロー
平均バックスピン6578rpm
平均打ち出し角0.0°
平均打ち上げ角24.7°
最大の高さ51y
落下角度54°
左右ブレ-13y

初速はロフトなりかなと思います。飛距離は必要十分なキャリー175yでした。バックスピン量も平均で6500rpmほどなのでスピンと飛距離のバランスは素晴らしいです。

今回の試打はプロジェクトX LS6.0を装着した試打クラブで行いました。方向性的にはドローでサイドスピンは多いですが曲がり幅は最低限です。

打ち上げ角度は24.7°と非常に高いです。APEX TCBアイアンは、ロフトが寝ている上に形も複雑で重心設計がされているからこうなるのでしょう。実際に練習場で打ってみても弾道の高さは目立ちます。同じロフトのアイアンを数多く打ってきましたが、APEX TCBは特に高い弾道だと思います。

APEX TCB×モーダス120(S)

ヘッドスピード45.1m/s
ボールスピード56.5m/s
平均キャリー170y
平均トータル178y
平均サイドスピン237rpmフェード
平均バックスピン6813rpm
平均打ち出し角0.9°
平均打ち上げ角24.2°
最大の高さ48y
落下角度54°
左右ブレ6y

プロジェクトX LSではあまりにも扱いにくかったので、私の大好きなモーダス120を装着して再度試打してみました。モーダス120にした途端にフェードしか出なくなりました。かなりシャフトによって影響をうけるかも知れません。

バックスピン量はフェードとしては多すぎず少なすぎずの6800rpmで、落下角度も申し分ありません。キャリー170yで安定しており、縦距離の安定感はAPEX TCBの特性と言えそうです。

また、シャフトを変えても打ち上げ角度が高いままなので、これもAPEX TCBアイアンらしさなのでしょう。

APEX TCBの打感

APEX TCBアイアンは番手別重心設計でヘッド内部にはタングステンウェイトが入っていますので、番手によって打感が違う可能性はもちろんありますが7番の打感はあまり良くありません。

比較対象としては、同じロフト体系のT100、P7MC、RMX VDツアー、i59あたりです。この中でもT100とi59がクラシックロフト×ハイテク構造なのでこれらと比べます。

APEX TCBの打感は私が低評価したi59より少し良い程度です。打感が良いモデルを得意とするキャロウェイとしては平均以下だと思います。スイートエリアの狭さでいえば、同ロフトでは一番ではないかというくらいでした。厳密に言うと、スイートエリアの位置が思ったよりも下にあって、これを使いたいと思う人に良い感触が伝わらないのではないかという感じです。

打点を左右にずらしてみても面白い結果になります。APEX TCBアイアンはトゥ側でヒットするとかなり振動するというかブレる感触が強いです。通常、キャビティやマッスルでは手が痛くなるだけですが、APEX TCBはそれを誤魔化しているような変な感じ。

ミスショットにはなるので、これが何を意味しているのか私の小さい脳みそでは理解できませんでした。

APEX TCBはこんなアイアン

  • 打感は60点
  • 最高レベルの高弾道
  • スピンはちょうど良いのでキャリーが安定
  • 結構ドローする
  • スイートエリアは狭い
  • デザインがカッコいい
  • フェース長が短い

APEX TCBのダメなところ

顔です。

APEX TCBは一見かっこいいですが、アドレスすると、フェースがどこを向いているのか全く分かりません。ネック側合わせだと開くし、フェース角合わせだとグリップの位置がおかしいです。この個体だけとも思えないような形状でした。要するに、シャフトの延長線上に打点が無いのです。

データチャート

APEX TCBアイアンは性能面での評価が比較的高いと思います。それに対して異議はありませんが、それを再現できるかと言う点で疑問が残ります。もちろん、上級者向けと言うのは分かりますが、それならもっと打感が良くあって欲しい。

上手く打つ大変さの割にリターンが少ないです。

総合評価

期待しすぎたことも否定はしませんし、ライバルの完成度が高いことも影響して、APEX TCBに魅力を感じることはありません。デザインのかっこよさはありますが、構えにくすぎてそれも褒めるに値しません。

ヘッドサイズに対する寛容性は認めますが、それでもヘッドが小さいのでたかが知れています。

おススメ度0.5 out of 5 stars (0.5 / 5)

 

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