ゼクシオと共に変化してきたアイアン
ゼクシオ対抗のクラブは非常に多いですが、アイアンで言えば、オノフAKAシリーズはほぼ同じロフト体系を維持してきました。
ゼクシオのストロングロフト化はここ数年で著しく、AKAアイアンも同じロフトになっています。2022年モデルのAKAアイアンは2020年モデル同様7番で28°、PWが43°です。
今回はグローブライド様より提供していただきまして、情報解禁前に試打をしました。早速デザインから見て行きます。


オノフAKAアイアンのデザイン
バックフェースは非常に綺麗で、かっこいいです。一目でオノフだとわかるしシンプルに綺麗なデザインだと思います。
キャビティの中はバッジがついていて、音や振動を抑制します。このバッジは樹脂なので、打感の向上に貢献しています。
構えるとやはりロフトが立っているのがよく分かります。グースしていて、捕まりそうな雰囲気が漂っています。
近づいて見ると特にシャープで洗練されたイメージです。これまでのオノフAKAアイアンはもっと柔和なデザインだったのでだいぶ印象が変わりました。
ネックは短めで、重心を低くしているデザイン。
オノフのアイアンはKUROもそうですが、AKAアイアンも下の打点を重視しています。なので、AKAアイアンにはソール部分にタングステンを埋め込むことで、下部打点でのミスヒットに強くしているようです。
こうして見るとやはりAKAアイアンはマッシブなヘッドだなと痛感します。
試打データ
オノフAKAアイアン×KBSツアーLITE100
ヘッドスピード | 46.9m/s |
ボールスピード | 59.9m/s |
平均キャリー | 190y |
平均トータル | 201y |
平均サイドスピン | 1252rpmスライス |
平均バックスピン | 5362rpm |
平均打ち出し角 | -0.6° |
平均打ち上げ角 | 21.3° |
最大の高さ | 47y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | 25y |
凄まじいスライスが出るクラブでした。わざとではないんですが、これでも弾道が集まるのでAKAアイアンの傾向なのかなと思い残しました。
オノフAKAアイアンに装着される純正のスチールシャフトはKBSツアーLITE100というモデルで、軽量の元調子系シャフト。捕まりは弱く基本的にフェードしやすいです。大型ヘッドはシャフトによって全く捕まらなくなるのでシャフト選びは注意。
フェードでキャリー190y、スピン量5000rpm台はそこまで悪くないでしょう。ただ、ちょっと曲がりすぎですね。
オノフAKAアイアン×純正カーボン
ヘッドスピード | 48.3m/s |
ボールスピード | 63.9m/s |
平均キャリー | 208y |
平均トータル | 220y |
平均サイドスピン | 187rpmドロー |
平均バックスピン | 4885rpm |
平均打ち出し角 | -1.6° |
平均打ち上げ角 | 21.6° |
最大の高さ | 55y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | -11y |
私的には、カーボンの方が良かったです。ヘッドスピード55m/sの人が打っても決して負けない剛性感でしっかりとドローで集められます。
赤がカーボンシャフトの弾道です、こちらの方が球はまとまるかなという感じ。
横から見ると一目瞭然で、カーボンシャフトの方が弾道が高いです。平均キャリーが210y近くてこれだけの高さがあればグリーンでも止まってくれそう。バックスピン量は決して多くはないものの、飛距離を考えれば納得です。
オノフAKAアイアンの良さ
それはシャフトにあるのではないかなと思います。純正シャフトはカーボンとスチールが選べますが、初採用となるKBSツアーLITE100はフェードを打ち続ける限りは引っ掛けませんし、カーボンはSRまでしかないにも関わらずしっかりしています。
スチールシャフトを選ぶ場合は、あまりドローセッティングをオススメしていません。ドローが打ちたいならカーボンをおススメします。
打感
この手のアイアンで気になるのが打感でしょう。
オノフのアイアンはKUROにも樹脂を使っていますが、AKAも同様に樹脂バッジを採用しました。これによってキンキンする金属音は無くなったものの打感が良いアイアンとは言えません。
データチャート
飛距離性能は抜群ですが、アイアンとしての素養があるかと言われると微妙。飛距離が出るから短い番手で済む、ゆえにスコアに貢献するとも言えます。
総合評価
オノフAKAアイアンは、オーソドックスなポケットキャビティに樹脂パーツや細かいデザインの変更点を加えて、上手く仕上げていると思います。やはりオノフはデザインの美しさと要点の押さえ方が他社よりも優れています。せっかく安くない買い物ならばこれくらいかっこいいものが欲しいですね。
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