単品アイアンとしてもアリ
昨今の飛び系アイアンは7番でキャリー200yも飛んでしまいますし、長さもクラシックロフトモデルの5番と変わらないことも多いです。
なのでアイアン型ユーティリティのように単品で6番や7番を入れるというのも案外悪くない選択だったりします。今回はブリヂストンの飛び系モデル233HFアイアンを試打評価します。
233HFアイアンのデザイン
バックフェースは前作と同じような感じで、センターにネジみたいなパーツが装着されています。ネジ穴は三角形になっていて外すのは難しそうです。
7番のロフトは28°の中空です。
グースは強めでソールは2段になっています。後方のツヤが多い部分は少し肩を落としたようなデザインになっています。
トゥ部分にもネジが埋め込まれています。ブリヂストン233HFアイアンはネジだらけです。
ブレード自体は分厚くも無いのですが、バックフェースがムチムチなのでシャープな印象はありません。
構えてみるとこんな感じです。フェースの長さが目立つデザインです。
ブリヂストン233HFのスペック
番手は5番からPWまで。PWで43°なのでウェッジは3本体制がデフォルトでしょう。
海外のブランドと違ってライ角が7番で62°なんです。
試打データ
ブリヂストン233HFアイアン×純正ヴァンキッシュ
ヘッドスピード | 45.8m/s |
ボールスピード | 61.6m/s |
平均キャリー | 198y |
平均トータル | 210y |
平均サイドスピン | 6rpmドロー |
平均バックスピン | 5125rpm |
平均打ち出し角 | 0.6° |
平均打ち上げ角 | 22.0° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 1y |
流石に233HFは28°の中空ですから良く飛びます。初速は61.6m/sで最速レベル。その割にはバックスピン量が5000rpmを超えているので案外高性能です。
ブリヂストン233HFにはこのヴァンキッシュとスピーダーの2種類の純正カーボンが用意されています。ヴァンキッシュの方は捕まりも控えめで綺麗なストレート弾道が打てます。フェード回転がかかることも多く、大型ヘッドらしい特徴が表れています。
平均キャリーが198yですが、縦ぶれは脅威の2yで横ぶれも5y、うち2球はブレ幅0yの完全なストレートでした。飛び系は安定しないとか思っているのであれば233HFには当てはまりませんので朗報ですね。
ブリヂストン233HFアイアン×N.S.PRO850GH neo
ヘッドスピード | 45.4m/s |
ボールスピード | 60.7m/s |
平均キャリー | 193y |
平均トータル | 204y |
平均サイドスピン | 12rpmドロー |
平均バックスピン | 5366rpm |
平均打ち出し角 | -0.5° |
平均打ち上げ角 | 22.8° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | -2y |
ブリヂストン233HFのような大型ヘッドの飛び系アイアンはカーボンとの相性が良いことが多いですが軽量スチールではどうでしょうか。距離は重くなった分5yほど落ちましたがそれでも平均キャリー193yです。
N.S.PRO850GH neoでの弾道はこちらも基本的にストレートですがどちらかというと左に寄せる方が得意です。サイドスピンはどの球も200rpmを下回る優秀な数値。
打ち上げ角度はスチールの方が少しだけ高めになりました。バックスピンはカーボンよりも若干増えましたが、そこまで顕著な差では無いのでどちらが得意なのかに依存しそうです。
ブリヂストン233HFアイアンの良い点
- 最高レベルの安定性
- 抜群の飛距離性能
- ミスヒットに強い
- 飛びすぎるミスは出ない
ブリヂストン233HFアイアンのイマイチな点
- 捕まえるのが難しい
- スチールはそこまで相性が良くない
233HFアイアンの打感
良い点に書くほどではありませんが、233HFアイアンはそこそこ良い打感に仕上がっていると思います。
単純に打感が良いと言うよりは広い範囲でそれが感じられるのと、そもそもミスヒットしにくいというのが良いのかもしれません。
他社製品と比較
233HFアイアンはマトリックスチャートで言えばピンi59のさらに右あたりです。

試打データを見て分かる通りスチールでもカーボンでもスピン量や方向性に大きな違いが出ないのでシャフト依存度が低いと言うことになります。
データチャート
私のような飛ばし屋が233HFのような飛び系アイアンを高評価しないと思っているかもしれませんが、客観的に考えて素晴らしい仕上がりのアイアンだと思います。もはや安定性はカンストしていて、その他の要素もロフトを考えるとよくできています。
総合評価
飛び系アイアンとして打つ楽しさもありますし、そもそも性能が非常に高いです。
正直あまり期待せずに試打しましたが打っていくうちにどんどん惚れ込んでしまいました。特におススメなのはカーボンシャフトです。思い切り捕まえにいっても引っ掛けにくい特性にはかなりの需要があると思います。
おススメ度 (5 / 5)
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