ブリヂストンの得意分野は?
ブリヂストンは最近ドライバーを頻繁にモデルチェンジしたり、展開を増やしています。その一方でアイアンやFWでパーツ欠品が相次いで、供給戦略はどうなっているのかと疑問に思っていました。
2022年はファイズの後継となるB3シリーズを新たに発売、アイアンはスケジュール通り更新されました。ラインナップは特に変わらず、限定のマッスル、通常展開のキャビティとポケキャビです。
今回紹介する222CB+アイアンはポケキャビと言っても軟鉄鍛造のポケキャビです。ロフトも7番で31°なのでマイルドな飛び系という印象です。
ブリヂストン222CB+アイアンのデザイン
バックフェースのデザイン自体は221CBと似ていますが、フェース裏のポケットが大きな違い。
221CBのロングアイアンと似た彫り方をしています。このポケットは打点センターの後ろが肉厚なので打感を損ねにくいというメリットがあります。ZX5やRMX VDアイアンのようなバッジを付けると安っぽくなってしまうことが多いので222CB+アイアンのデザインは上手くまとまっているなと思います。
構えてみると、フェースが少し長めで、オフセットされていることがわかります。フェース長はテーラーメイドP790とほとんど同じ79mmです。フェースが大きいと言っても鍛造らしいシャープなラインがそれを気にならないように演出しています。
ブリヂストン222CB+のブレード厚は221CBよりも少し分厚いですが、そこまで大きな差ではありません。
ソール形状は少しテーパーしているように見えます。また、ネック側に少しくびれがあるのも特徴です。
ポケット部分を黒くする意味はなんなのか分かりませんが左右でポケットの長さが違って見えるのは気のせいでしょうか。打点センターがバックフェースを見ればわかるという親切設計かもしれませんね。
断面はこのアングルだと分かりにくいです。バックフェースが2段になっているので上下の重心設計もされています。打感はポケットの彫り方で担保しているようなデザインです。
試打データ
222CBプラス×N.S.PRO950GH neo
ヘッドスピード | 49.4m/s |
ボールスピード | 57.8m/s |
平均キャリー | 180y |
平均トータル | 190y |
平均サイドスピン | 60rpmフェード |
平均バックスピン | 5769rpm |
平均打ち出し角 | 0.9° |
平均打ち上げ角 | 23.3° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 4y |
まずは標準で選べるスチールシャフトのN.S.PRO950GH neoで試打しました。本来ドロー系のシャフトですがフェードでまとまりました。
緑色が222プラス×N.S.PRO950GH neoの弾道です。バックスピン量は6000rpm弱で31°のロフトとしてはまずまず良いのではないでしょうか。ほとんど平均値に集まっているので縦距離もぶれにくいです。
222プラス×純正MCI B70S
ヘッドスピード | 50.9m/s |
ボールスピード | 60.1m/s |
平均キャリー | 187y |
平均トータル | 197y |
平均サイドスピン | 27rpmストレート |
平均バックスピン | 5849rpm |
平均打ち出し角 | -0.1° |
平均打ち上げ角 | 22.8° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | -1y |
純正のカーボンはMCIのブリヂストン専用モデルです。カーボンとしては重めな70g台です。
このセッティングからもブリヂストン222CB+が飛べば良いわけじゃないスコア重視のユーザーをターゲットにしていることが受けて取れます。
試打データはこちらも素晴らしく、バックスピン量はスチールよりも多い5849rpm。軽いので初速が出て、飛距離も伸びました。安定性も変わらずなのでカーボンも有効な選択肢です。
基本的にドローもフェードも打てる仕様です。
ブリヂストン222CB+アイアンの良さ
振り心地の面で言えば安定性の高さが目立っていると思います。222CB+のようなヘッドが大きいアイアンはヘッドが安定性が高いのですが、それはヘッドを動かしにくいという意味にも近いです。
だからこそフェードするのですが、どのシャフトでもフェードが出せるとなると222CB+の安定性それだけ確実なものなのだと感じます。
安定性は方向性だけでなくスピン量にも影響しています。バックスピン量が一定になるのでキャリーが安定しているのでレベルの高い飛び系アイアンです。
打感
ブリヂストン222CB+の打感は独特ですが悪くはないです。打感が良いエリアの広さは他のポケットキャビティよりは狭い気もします。
純粋な打感ではなく少し混じりっ気があるものの、パシパシ気持ちよく当たります。
データチャート
222CB+は個人的にはかなり高評価なアイアンです。ポケットキャビティの中でも軟鉄鍛造のタイプなので国産アイアンがライバルになると思います。ZX5、RMX VDなどこのタイプは高評価なモデルばかりで迷ってしまいそうですね。
総合評価
スコアを出したいアマチュアは迷わず検討してほしいです。
懸念点としては、打感が好きかどうか。私は中空充填剤の打感が好きだったりもするので気になりませんが、本当にピュアな打感が良いというなら選択肢から外れてしまう可能性はあります。
それでも安定性の高さは素晴らしいので使う価値があるアイアンです。
おススメ度 (5 / 5)



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