プロギアチューン風
今までのプロギアのアイアンのラインナップと言えば、RSアイアンとRSフォージドアイアンでした。
2020年モデルの今作からは、01アイアン、02アイアンというネーミングで登場します。これはおそらくひそかに人気を博しているプロギアチューンブランドのネーミングをまねているのだと思われます。
ネーミングだけでなく、見た目もすっきりした良さげなアイアンで気になっている方も多いことと思います。今回は、プロギア01アイアンをレビューしていきます。
試打データ
ヘッドスピード | 45.4m/s |
ボールスピード | 58.5m/s |
平均キャリー | 187y |
平均トータル | 197y |
平均サイドスピン | 255rpmドロー |
平均バックスピン | 5554rpm |
平均打ち出し角 | 1.0° |
平均打ち上げ角 | 22.4° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | -2y |
バランスの取れた試打データと言えそうです。
特に、飛距離とスピンのバランスは、私が一つの基準としているキャリー180y、バックスピン6000rpmに近いです。
これを見ると、私の理想よりもやや飛距離寄りなセッティングと言えるかと思います。
プロギア01アイアンのロフト角は7番で31°です。
ロフトのわりにはスピンが少ない気はしますね。構造はこの後解説します。
ビジュアルで見る弾道
赤が01アイアンで、黄色が02アイアンです。
方向性が非常に安定していて、弱いドローが出続けます。02アイアンに比べると、ヘッドは動きやすいため、捕まえやすいと私は感じました。
デザインから考察
これ、かなり面白い構造です。チタンの塊をポケットキャビティの中に入れ込んだような構造になっています。
チタンはドライバーに使われていることからも分かる通り、軽い金属です。フェースの裏側センターに軽量素材を配置することで、重さがフェースの周囲にいくので慣性モーメントが大きくなるということは想像に難くないでしょう。
さらに、本来鉄が埋まっていた部分を軽くしているため低重心化も出来ます。ポケットキャビティにするよりもマイルドにこの特性を得ることが出来るのでしょう。
実はこの構造自体は、プロギアチューン01HCというモデルで似たようなことをしています。さらに、バックフェースにチタンを貼るというと、ミズノMP-15からの流れであるミズノプロ520も同じような考え方だと思われます。
構えた感じは、いかにもプロギアのアイアンですね。これまでのRSアイアンとなんら変わりないです。
少しだけフェースがオフセットされていて独特な顔つき。
また、ネックの長さもかなり短くしてあるため、ここからも低重心化していることが見て取れます。それにしても、ソケットが長い(笑)
打感とか振っている感じとか
このプロギア01アイアン、非常に好感触でした。ポケットキャビティほど甲高い音はせず、フェースもある程度動いてくれます。
実は、02アイアンがあまりにもヘッドが回転しなかったので手こずっていたので、01アイアンの素直な特性がより鮮明に感じられました。
打感は、決して良いと評価したくはありません。普通です。
まぁ「頑張っている」ことは伝わってくるという程度。スイートエリアはまずまず広いので、幅広いゴルファーがターゲットになるアイアンだと考えられます。
データチャート
個人的にはかなり評価しています。飛距離、安定性、スピン量はどれも欠点と呼べるものはありません。
さらに、シンプルでスタイリッシュな見た目も多くのユーザーの心を掴むことでしょう。
総評
競技志向の人でも、ちょっといいクラブを使っていたい層にも響く良いアイアンだと思います。
最近にしては珍しく、6本セットですが、ロフト的にウェッジとの繋がりも良いので心配は必要なさそうです。
逆に言うと、メーカーとしては5番まで打てるユーザーをターゲットにしている可能性もありそう。まぁその辺はご自身の実力と相談してください。
私的には、構造が面白いし、データも良いので高評価。
おススメ度







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