スリクソンのハイブリッド
スリクソンから現在発売されているハイブリッドは2種類あります。
1つは、今回試打したかまぼこ型のハイブリッド、Z H85です。もう一つは、アイアン型のZ U85です。
それぞれシャフトがミヤザキマハナ、ミヤザキ、N.S.950GH DSTの三種類あり、充実したラインナップです。
ハイブリッドとしては、ホンマやピンと同じような選択肢の多さが魅力的です。
さっそく試打データから見ていきましょう。
試打データ
カーボンシャフトの試打データ
ヘッドスピード | 49.0m/s |
平均キャリー | 214y |
平均トータル | 225y |
平均サイドスピン | 229rpmフェード |
平均バックスピン | 6258rpm |
平均打ち出し角 | 0.2 |
平均打ち上げ角 | 12.6 |
左右ブレ | 6y |
こちらはカーボンシャフトの試打データ。飛距離は平均キャリー214yで、だいたいこのくらいの飛距離が出ていました。
カーボンとしてはバックスピンが多く、しかもフェードです。スリクソンのアイアンは度数のわりにバックスピンが多いのが特長でしたが、H85ハイブリッドも同様かもしれません。
打ち上げ角は12.6°でかなり低いです。フェアウェイウッドでも打ち上げ角が低かったので、スリクソンのヘッドはそういうものなのでしょうか。
スチールシャフトの試打データ
ヘッドスピード | 48.4m/s |
平均キャリー | 219y |
平均トータル | 232y |
平均サイドスピン | 173rpmドロー |
平均バックスピン | 4856rpm |
平均打ち出し角 | -1.5 |
平均打ち上げ角 | 15.3 |
左右ブレ | -11y |
なぜか、こちらの方が飛距離が出ていました。しかも、バックスピンはカーボンよりも少なく、サイドスピンはドロー。それでも5000rpm近くスピンがかかるので問題ありません。
最大飛距離はキャリーで222y。カーボンでも十分飛んでいましたが、スチールの飛距離はさらに魅力的かと思います。
こちらは打ち上げ角15°。最大の高さもカーボンより5yくらい高くなります。
シャフトによる違い
データの部分はもうお見せした通りです。
ここでは感覚的な部分をお話していきます。今回はミヤザキの青いシャフトを試打することが出来なかったので、最軽量と最重量のシャフトを試打したことになります。
まず、ミヤザキマハナはトルク4.1なのでしなります。それでも、しなり戻りは穏やかで左に飛ぶことはあまりありません。
ですから、タイミングはマハナの方が取りやすかったです。
一方で、950はDSTというダンロップ用のシャフトです。Sでもトルク2.7で良く走ります。結果としてドローばかりが出ていたのも感覚的には納得です。
私は、スチールシャフトのハイブリッドの方がアイアンとの組み合わせとしてはうまくいきやすいのでこのくらいのスペックのスチールが最適だと思います。
データチャート
性能面ではかなり高評価です。
特に飛距離とスピン量は他のメーカーのハイブリッドにない良さだと思います。
価格はカーボンの方が少し高いものの、それでもコスパは十分高いと思います。
総評
ドライバーやフェアウェイウッドは中途半端で評価できませんでしたが、Z H85ハイブリッドは良かったです。
H85はシャフトによって性格がかなり変化するので、試打してみて決めると良いでしょう。これなら単品で入れるのもアリです。


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