高弾道ユーティリティ
もはや、ユーティリティというネーミングを採用しているのはホンマくらいしか残っていませんね。
多くのメーカーが日本向けのクラブでもハイブリッドという呼び方をしています。
XP-1シリーズはビジールよりも軽量化したアベレージヒッター向けのモデルで、軒並み私のようなハードヒッターにはマッチしませんが、高弾道菜特性はよく表れています。
XP-1ユーティリティも例によってその特性は健在。
度数の選択肢が19°、22°、25°の三種類しかないのは残念ではありますが、それもアベレージヒッターにピンポイントに設計しているからでしょう。
今回はその真ん中の度数である22°を試打しました。
試打データ
ヘッドスピード | 49.8m/s |
平均キャリー | 222y |
平均トータル | 234y |
平均サイドスピン | 135rpmドロー |
平均バックスピン | 5169rpm |
平均打ち出し角 | -1.2° |
平均打ち上げ角 | 15.2° |
左右ブレ | -8y |
シャフトは特にカスタムもなく純正のVIZARDです。
トルクはSで5.6の先中調子。ユーティリティ用としてはやや柔らかいですが、重量に対しては割としっかりしていると感じます。
試打データを見てみると、まずは飛距離が良く出ていることに気づきます。
最大飛距離はキャリーで223yでした。安定してこのくらいの飛距離でした。
縦ブレは2y、横ブレも2yと非常に優秀です。しかも高さやバックスピンもほとんど誤差はありません。
サイドスピンは弱いドローでした。いずれも100rpm台に収まっています。
一方のバックスピン量は5000rpm程なので飛距離を考えたらかなり多いです。ピンを狙って止められるレベルのスピン量ですね。
落下角も45°ですから、アイアンの延長としてセットに入れるイメージです。
ビジュアルで見る弾道
これでも3球です。ほぼ同じ弾道であることが一目瞭然です。
ヘッドスピードに対してシャフトが柔らかいので、弾道の初期に凹みが見られます。この辺はヘッドスピードが高くなければ現れませんので試打して確認してみると良いと思います。
XP-1ユーティリティのルックス
平べったい形状をしたタイプです。小さめのフェアウェイウッドのようにも見えます。
XP-1シリーズの他のモデル同様Wスリットが搭載されています。しかし、フェース素材が全然違うので打感や音は異なります。
ユーティリティは非常に高い音とやや硬めの打感でした。
色はグレーがかったメタリックカラー。室内で見ると黒が強めです。
フェース長も比較的長いので、このようなクラブに苦手意識がある方でも打てる気がするかもしれません。
データチャート
性能面はかなり高評価しました。正直この重量帯をなめていたことは否めませんが、素晴らしいです。
また、それにはやはり易しいことにより再現性の高さが起因していると思います。
シャフトは重量のわりには硬いので、しっかり振ってスピンをかけながら飛ばすクラブでしょう。
総評
この手のオートマチックなユーティリティの中では再現性が高く、飛距離も出るのでおススメです。
これでスパイン固定式の可変スリーブが付いていたら文句なしだと思います。
まぁそれを抜きにしても価値あるクラブであることは間違いないのでぜひ試打して頂きたいと思います。
おススメ度







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