スチールシャフトのみのストイック仕様
ブリヂストンから発売されているXDシリーズのハイブリッドです。メーカーの純正品はスチールシャフトのみというかなり攻めた設定です。
選択可能な度数は18°、21°、24°の三種類。
しかもヘッドはかなり小さく今回試打した21°で102㏄です。18°と24°はそれぞれ102㏄と100㏄なのでどの番手も同じような顔をしています。
構えた感じはストレートで非常に美しいです。
試打データ
ヘッドスピード | 48.8m/s |
平均キャリー | 219y |
平均トータル | 236y |
平均サイドスピン | 402rpm |
平均バックスピン | 3275rpm |
平均打ち出し角 | -0.1 |
平均打ち上げ角 | 16.4 |
左右ブレ | -14y |
少しバックスピンが少ないですね。
今回試打したのはモーダス105を装着したもので、出だしから直線的に伸びていく弾道でした。アイアンよりもドライバーに近い弾道です。
ですので、落下角度も44°とやや不安な数字に。
また、サイドスピンは全てドローで安定していました。数字を見て分かるのはこのくらいでしょうか。
ここからはフィーリングも織り交ぜながらレビューしていきます。
コントロールする楽しさ
冒頭にもあるように、ヘッドの小ささ、フェースの美しさがこのハイブリッドの特徴です。
これはなにも見た目の美しさやかっこよさだけではありません。
ヘッドの小ささ故に打ち出し角をコントロールすることが出来るのです。もちろんヘッドだけが要因では無いのですが、イメージのしやすさは抜群です。
右に打ち出してもしっかりドローがかかるので戻ってきます。しかも、打ちあげてから吹き上がることなく飛んでいくので超強弾道です。
音と打感
ブリヂストンらしい気持ちの良い金属音です。
打感は柔らかめですが、スイートエリアは芯を食うような分厚い打感です。ただし、スイートエリアは決して広いとは言えず難しさを感じます。
昔のツアーステージブランドに近いと言ったら分かりやすいでしょうか。
性能は…
正直、性能はあまり高くありません。
古典的なのはデザインだけではなく、性能も当てはまると思います。スチールシャフトしか選べないのは少しもったいないです。
工房に持って行ってでもカーボンシャフトにしたいものです。ディアマナサンプやMCHのようなハードスペックなものならピッタリでしょう。
データチャート
全体的に微妙な評価になってしまいました。一番高い評価を受けたのは価格です(笑)
ただ、価格に関しても注意点があります。それはやはりシャフトです。シャフトが選べないので、本当に欲しいスペックを作るとなると他のメーカーより高くなってしまうかもしれませんね。
総評
とにかくかっこいいので私個人の評価はそこまで低くありません。
ですが、おススメできるかと言われればそれは否です。難易度が高いこと、ヘッドが小さいこと、スイートエリアが狭いことなど上級者でなければ買わない方が良いです。
ただ、ブリヂストン製品は本当に精度が高く信頼度が高いのでそこは安心かと思います。
おススメ度
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