しれっと発売
タイトリストはドライバーと少し時期を外してハイブリッドを発売します。恐らくそれはタイトリストがアイアンとハイブリッドを近い存在だと考えているからかもしれませんね。
この記事では2023年に登場したTSR2ユーティリティメタルを試打評価します。2022年最高評価のTSR2ドライバーに続いて高評価を得られるか期待です。
タイトリストTSR2ユーティリティメタルのデザイン
TSR2ユーティリティのデザインはドライバーに似ていますが、相変わらずロゴが小さくシンプルにまとまっています。
何処かアイアンマンっぽさを感じるソールデザインです。
TSR2ユーティリティのソールは彫られていてなんか分かりませんが興奮します。
TSR2ユーティリティは若干フックフェースなのが気になります。また、ヘッド形状も前作からかなり変わってヒールに膨らみを感じます。サイズ感も少したるんだ感じです。
ユーティリティメタルと言っているくらいですから、当然クラウンもメタルです。
試打データ
タイトリストTSR2ユーティリティメタル21°×テンセイ1Kハイブリッド70S(純正)
ヘッドスピード | 48.6m/s |
ボールスピード | 64.4m/s |
平均キャリー | 229y |
平均トータル | 244y |
平均サイドスピン | 14rpmストレート |
平均バックスピン | 3490rpm |
平均打ち出し角 | 1.4° |
平均打ち上げ角 | 20.5° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 50° |
左右ブレ | 5y |
純正のカーボンシャフトはテンセイ1Kのデザインでした。21°なので4番ハイブリッドと言えるこのクラブの平均キャリーは229yで素晴らしいです。バックスピン量は低めで3500rpmほどです。
方向性は極めてストレートでしたが、なぜか打ち出し角度が安定せずこんな感じになりました。確かにこのような読めなさを含んでいることは認めますがフィーリングは抜群に良いです。
初速があまり出なかったので、打点調整をすればもう少し飛び方も変わるかなと思います。基本的に打点が高めで集まるので低スピンになっています。
タイトリストTSR2ユーティリティメタル21°×モーダスGOST(S)
ヘッドスピード | 50.2m/s |
ボールスピード | 68.2m/s |
平均キャリー | 227y |
平均トータル | 239y |
平均サイドスピン | 579rpmフェード |
平均バックスピン | 4593rpm |
平均打ち出し角 | 1.2° |
平均打ち上げ角 | 20.1° |
最大の高さ | 58y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 23y |
タイトリストでは長らくカタログに記載している標準シャフトのモーダスGOSTです。スチールとカーボンの中間に当たるシャフトで、捕まりは弱いです。TSR2ユーティリティではカーボンでストレートだったのでGOSTでは当然フェードです。
TSR2ユーティリティは捕まりそうな形をしていますが実際は全くそんなことはありませんでした。なぜか初速が出ましたがこれは打点がよりセンターに近づいたからです。
距離は変わらず、バックスピン量が増えました。どちらの試打データも需要がありそうな見事なバランスです。ハイブリッドが持つべき素養を全て持っていると言っても過言ではありません。
TSR2ユーティリティメタルのココがすごい
タイトリストTSR2ユーティリティメタルは、やはりタイトリストのクラブだと痛感します。それはこのシャフトです。
今回採用されたテンセイ1Kデザインのカーボンシャフト。これまでもタイトリストのハイブリッド用純正シャフトは最高でしたが今回も抜群のセッティング。なんでも出来るシャフトです。フェードで集めるならGOSTが良いですが、ドローもフェードもストレートも使い分けたいなら迷わずカーボンシャフトを選ぶべきです。
TSR2ユーティリティメタルの良い点
- 標準シャフトが秀逸
- どんな方向も打てる
- 飛距離性能が高い
- とにかく当たる
- 打感が良い
TSR2ユーティリティメタルのイマイチな点
- フック気味のフェース
データチャート
性能面ではほぼ満点の高評価です。やさしさは悪くもないですが、標準シャフトはカーボンであってもハードなので技術は必要。誰でも打ちこなせるヤワな仕様でないことを忠告しておきます。
総合評価
ドライバー並みに高評価かもしれません。
分かる人に分かるクラブ作りを感じました。タイトリストしか作れなハイブリッドです。TSR2ユーティリティメタルはハイブリッドをアイアンのように自在に使える人の強い味方になると思います。
上級者が喜べばそれで良いとは思っていませんが、あまりに見事な出来なのでこれは高評価させてくれ。
おススメ度 (5 / 5)
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