M3以来の復活
テーラーメイドのレスキューは、M3を最後に小型のハイブリッド=レスキューを販売するすのを止めていました。M5、M6世代ではM6レスキュー、SIMシリーズではSIM MAXレスキューのみの展開でした。
SIM²シリーズで復活した小型のレスキューは、全ての番手が約100㏄で、17°の2番、19.5°の3番、22°の4番の3つのロフトを設定。可変スリーブで̟±1.5°出来ますので、実質15.5°~23.5°が調整可能範囲となります。
攻めたロフトばかりですが、まぁSIM²レスキューを打てる人はそのくらいの番手が必要でしょう。早速試打データから見ていきます。
試打データ
ヘッドスピード | 52.5m/s |
ボールスピード | 69.4m/s |
平均キャリー | 247y |
平均トータル | 263y |
平均サイドスピン | 106rpm |
平均バックスピン | 3684rpm |
平均打ち出し角 | -1.4° |
平均打ち上げ角 | 15.0° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | -1y |
今回の試打は、3番(19.5°)で行いました。シャフトは純正カーボンです。
試打データを見てみると、平均飛距離でキャリー247yと高い飛距離性能であることが分かります。18°のFWで打つ場合、240y~245yが平均なので、19.5°のSIM²レスキューがこれだけ飛んでいるのは素晴らしいです。
方向性は両方打つことが可能。どちらかと言うと、フェードの方が打ちやすい挙動を示します。
打ち上げ角度が非常に小さく、15°。ドライバーよりも低い打ち出しです。バックスピン量が4000rpmを切るほど低いので強弾道。風に負けない「これぞハイブリッド」という弾道です。
最大飛距離はキャリー255yで、トータル269yと素晴らしい物でした。
SIM²レスキューのデザイン
SIM²レスキューはソール形状を他のクラブ同様Vスチールのような形状にしています。
カラーリングは黒がベースで、ソール、クラウンともに黒っぽくシャープさが際立っています。
構えるとこんな感じ。若干オープンフェースになっていると思います。こういった小ぶりなハイブリッドにありがちな捕まり過ぎるピーキーな挙動は無く、わりとどっしりとした動きをするため安定感を出しやすいです。
クラウンはカーボンではなく、ステンレススチール。フェースはマレージングということなので、素材は普通。ですが、見てもらうとクラウンは何やら凸凹しています。何の意味があるのかは分かりません。
SIM²レスキューの打感
カーボンクラウンではありませんから、打音は鋭い金属音を含みます。
ですが、打感がちょっと特徴的。非常に重く、球に当たり負けしないずっしりとした打感です。SIM²レスキューのように小ぶりだとオフセンターでの打点でヘッドが弾かれるようなものが多いのでこれは大きなメリットです。
データチャート
度数に対する飛距離性能は素晴らしくハイブリッドとしては珍しく最高評価です。さらに、スピン量もハードヒッターにピッタリの強弾道低スピン仕様。それでいて、価格はUS仕様なら3万円程度で購入できるのでコスパも高い評価にしました。
総評
総じて高評価です。
SIM²レスキューは上級者やハードヒッター、ハイブリッドのあの捕まる感じが嫌いな人にもマッチすると思います。可変スリーブでの調整も合わせれば相当万能なハイブリッドと言えます。
セレクトショップ限定商品というのが少し残念ではあるものの、ハイブリッドはある程度のレベルの人なら失敗することはありませんから、ネットで買えば良いだけの話。
是非とも試してみて欲しいハイブリッドです。
おススメ度



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