いまだにユーティリティ
数々のメーカーがハイブリッドに名前を変更する中、2021年になった今もユーティリティと名乗っているのは少数派になってしまいました。
今回特集するKUROフェアウェイウィングスは、3番21°で120ccのやや小ぶりなヘッドで完全にスクエアなフェースアングルです。上級者が好みそうな美味しい特徴がいくつもあるのでぜひ最後までお読みください。
なお、今回はグローブライド様からの依頼で、事前試打、最速レビューとなっているはずです。
KUROユーティリティのデザイン
ソールデザインは、ドライバーや他のモデルに倣ったもの。
前作と同じでソール側にえくぼが掘られています。
2022年モデルのKUROユーティリティのトピックはこのネジウェイトかなと思います。標準で7gで、可変式です。私は少しトゥダウンが気になったので軽くしています。
KUROユーティリティは構えた感じが黒くて良いですね。フェース側とクラウン部分が若干色味が違って見えます。
フェースのスコアラインは丸いタイプです。私はここのデザインをかなり気にするタイプなので解説しますと、こういう丸いタイプはFWに近い面構えになります。逆にスコアラインが長方形に刻まれているキャロウェイなどはアイアンっぽい構えになります。
試打データ
ヘッドスピード | 52.6m/s |
ボールスピード | 68.7m/s |
平均キャリー | 229y |
平均トータル | 242y |
平均サイドスピン | 98rpmストレート |
平均バックスピン | 4860rpm |
平均打ち出し角 | -0.3° |
平均打ち上げ角 | 16.7° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | -5y |
この試打データはNS950GHneoですが、異常にヘッドスピードが速いです。
平均キャリーが約230yで、バックスピン量が4860rpmとバランスの取れた試打データとなりました。しかも、弾道はストレートで打ち出しもスピンもストレートなので曲がり幅が小さいです。
さらに、縦距離のブレが4yと小さく、グリーンを積極的に狙いたくなるユーティリティです。
オノフKUROユーティリティの良いところ
性能面で言えば、引っ掛けずに捕まえることができるという点です。これまで引っ掛けないモデルは多数ありましたが、その中でも捕まった球を打てるモデルは少ないです。
しかも、今回KUROに初搭載された可変ウェイトで調整が可能。もともと7gのウェイトで、12gまで装着できるので、捕まらない方向にも捕まる方向にも調整できます。
セッティング
KUROユーティリティは、珍しくスチールシャフトが合うクラブだと思いました。今回純正のカーボンも打ちましたが、スチールの方がマッチします。
引っ掛けなくても地面への接地感が悪いクラブもありますが、KUROユーティリティはそのあたりの抜けの良さも魅力だと思います。
このサイズ感も絶妙です。
データチャート
安定性と、方向性に優れたユーティリティだと思います。こういったシンプルかつコンセプトがしっかりとしたユーティリティは稀有なので非常に価値があると思います。
総合評価
引っ掛けが嫌でユーティリティを使っていない人、スチールと組むと“変な感じ”になるのが嫌な人にもオススメなユーティリティです。可変ウェイトも相まってかなり汎用性が高いので多くの人に使って欲しいクラブです。
おススメ度
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