ピンのアイアン型ユーティリティ
ピンは以前からアイアン型ユーティリティを「クロスオーバー」というネーミングで販売しています。
アイアン型ユーティリティは絶滅危惧種だと思っていましたが、タイトリストU500・510が登場したりと動きがあるので見逃せません。
G410クロスオーバーは17°の2番から23°の4番までの三種類が用意されています。
プロがG410クロスオーバーを使用しているのはあまり見かけませんね。キャメロンチャンプなんかは、i500の4番を入れていたりするので、やはり大きめのフェースが好まれないのでしょうか。
今回は、17°と23°の二種類を試打しました。
試打データ
G410クロスオーバー23°×PING TOUR 173-85S
ヘッドスピード | 50.6m/s |
平均キャリー | 220y |
平均トータル | 234y |
平均サイドスピン | 306rpmドロー |
平均バックスピン | 4283rpm |
平均打ち出し角 | 0.8° |
平均打ち上げ角 | 17.6° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -7y |
23°としてはよく飛んでいると思います。
アイアン型ユーティリティは、球が上がらないのでヘッドスピードが速い人向けですが、23°であればそこまでハードでもありません。
度数も同じ4番でもハイブリッドよりも1°寝かせているので、その辺はうまく作っているなぁと思いました。
方向性としては、弱いドローです。
最高飛距離はキャリーで227yでした。
打ち出し角が低く、風に強い球の伸びを見せます。
G410クロスオーバー17°×PING TOUR 173-85S
ヘッドスピード | 50.5m/s |
平均キャリー | 247y |
平均トータル | 270y |
平均サイドスピン | 285rpmドロー |
平均バックスピン | 2940rpm |
平均打ち出し角 | 0.2° |
平均打ち上げ角 | 13.3° |
最大の高さ | 36y |
落下角度 | 40° |
左右ブレ | -16y |
17°というと、5番ウッドと同じですね。キャリーは最高で252y。
キャロウェイのエピックフラッシュサブゼロ並の飛距離です。
難易度はかなり高く、おそらくタングステンの配置のせいでしょうけど、捕まりやすいです。ロングアイアンの弱点である捕まりの悪さと、球のあがりをうまくコントロールしています。
安定して高さを出すのは難しいです。
G410クロスオーバーはフェアウェイウッドに比べてバックスピン量が少なく、低い球を打ちやすいです。
ビジュアルで見る弾道
黄色が23°、赤が17°です。
赤の17°は、二種類の弾道を出せることが分かったのでそれぞれ二球残しておきました。
こうしてみると、赤い弾道の低い方は、ドライバーだとしても低いです。しかも、高い弾道も低い弾道もキャリーで250y近く飛んでいるのは驚きです。
G410クロスオーバーのルックス
ソールは厚めで、グース効きまくり。G410の形状に似ていますね。
こちらは23°ですが、構えた感じもG410にそっくりです。
色の変わっている部分がタングステンを内蔵している所です。ヘッドの先端に行くにつれてソールが厚くなっていますね。
17°ともなると垂直に見えるほどです(笑)
それでも、こういったアイアン型ユーティリティにありがちなソールが見えたりすることはありません。
フェース形状もG410アイアンに似ています。一回り大きいくらいですかね。
誰向け?
G410クロスオーバーはどんなプレーヤーに合うのでしょうか。
17°は、、、まぁ、よっぽどじゃない限り必要ないでしょうね。飛びますし、低い球も打てますが方向性に不安があります。
フェアウェイウッドが苦手だという人は5番ウッドの代わりに入れてもいいですね。23°は距離のあるコースでラフからでも積極的にグリーンを狙っていきたいプレーヤーにピッタリです。
イメージ的には、球が上がりやすいロングアイアンです。
データチャート
飛距離は抜群ですので、高評価しました。
また、スピン量はフェアウェイウッドとの明らかな違いなので、評価したいです。
アイアン型ユーティリティは球を上げやすくするためにスピン過多になりやすいところをうまく抑えて設計されていると感じました。
ただし、易しくはないです。
万人向けのクラブでは無いでしょう。
総評
「うまく作ったなぁ」と感じる要素が多々ありました。
が、魅力的かと言われるとそうでもないです。
素材的に仕方ありませんが、打感や音はおもちゃみたいです。これはタイトリストのU500・510も同じでしたね。
シャフトはピンツアーで問題ないと思います。シャフトは今使っているアイアンに合わせても良いでしょう。
おススメ度




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