キャロウェイといえばハイブリッド
キャロウェイのハイブリッドは毎作非常によく考えられたモデルが発売されるので、大好きです。特に、スコアラインへのこだわりと、形状と方向性のバランスの取り方にはメーカーの強い意志を感じる部分です。
今回は、そんなハイブリッドの匠であるキャロウェイの新作ハイブリッドをご紹介します。キャロウェイの最軽量ライン、エピックMAX FASTハイブリッドです。
この記事では、エピックMAX FASTハイブリッドのデザインから、試打データまで全て分析してどういう人に合っているのかを解説していこうと思います。
エピックMAX FASTハイブリッドのデザイン
ソールのデザインは割と普通で、スクリューウェイトがややフェースよりに配置されているくらいです。
他のエピックMAX FAST同様、ソールのカラーは明るい光沢のあるシルバー。
私的な重要ポイントはこれです。フェース形状とスコアアラインの入れ方。キャロウェイのハイブリッドは伝統的に四角いフェースが多いです。しかし、エピックMAX FASTハイブリッドは、丸くてFWっぽい形のフェースです。しかも、スコアラインは楕円形になっているので、構えた時の印象がだいぶ優しく見えます。
本当に細かい話をすると、一番下のスコアラインがちょっと目につきます笑
ない方がスッキリすると思うんですよねぇ。
クラウンはカーボンです。
試打データ
ヘッドスピード | 50.6m/s |
ボールスピード | 65.0m/s |
平均キャリー | 219y |
平均トータル | 232y |
平均サイドスピン | 36rpmドロー |
平均バックスピン | 4448rpm |
平均打ち出し角 | 0.6° |
平均打ち上げ角 | 19.5° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | 1y |
まずは、軽量ゆえにヘッドスピードが高いことがわかると思います。しかし、その割にはボールスピードが高いわけではなく平均飛距離もイマイチ伸び悩んでいます。
バックスピン量もやや多いくらいで特別悪くもないので、他に原因があるということです。これは後でじっくりお話しします。
そして、方向性ですが、基本的にはフェードします。これはやはりキャロウェイのハイブリッドだなと思わせる特徴かもしれませんね。エピックMAX FASTシリーズの他のモデルとも整合性が取れた方向性だと思います。
エピックMAX FASTハイブリッドのデメリット
やはり独特なヘッドの挙動だと思います。
こんな風にソールの後ろの方で着地するので、ダフります。ダフってなおかつヘッドが急に返ってしまうのでそれが出ないように打つために右に飛ぶという感じです。これが決して良いとは思っておらず、ハイブリッドにおいては欠点に近いと考えています。それくらい無視できない特性です。
データチャート
優しく作るとこうなるのかと考えさせられました。設計の面白さではありますが、ハイブリッドはここまでやらなくても良いかなと。FWでも同様にソール後方で着地するという動きはあったものの、ハイブリッドほどひどくもありませんし、FWならメリットになる人はいるかなと思います。
総合評価
エピックMAX FASTハイブリッドは、ある意味キャロウェイらしくないハイブリッドと言えます。捕まるハイブリッドが欲しいのであれば、他のメーカーをと思っていた人がキャロウェイに戻るきっかけにはなるかもしれませんね。
ただし、独特なヘッド軌道は相性を大きく左右するので試打してから慎重に決めた方が良いと思います。
おススメ度





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