ガーミンのフラッグシップゴルフ専用モデル
ガーミンというと、様々なスポーツのためのコンピューターを数多く展開しています。ゴルフにおいてはガーミンS42とS62を展開してきましたが、2023年S62の後継であるアプローチS70が発売。
価格は約10万円で、S62が発売した頃の1.5倍に跳ね上がりました。まずは基本的な機能と装備から見ていきます。S62との違いも比較しながら評価していきます。
ガーミンアプローチS70の基本機能
- タイプは画面サイズが47mmと42mmの2種類
- 有機ELディスプレイ
- GNSSマルチバンド
- 高低差距離表示
- タッチスクリーン
- ハザードビュー
- ピンポインター
- 風速風向表示
- スコア入力
- 3点間距離表示
アプローチS70でブラッシュアップされた機能
S62がそもそもハイエンドモデルなのでこれ以上の機能というよりは既にある機能をさらに進化させたのがアプローチS70です。
- 収録コースが43000(+1000)に増加
- 高低差距離表示(気圧や風向も含めて計算)
- バーチャルキャディ(スイングの力加減も表示)
- ハザードビュー(より美しく)
ディスプレイサイズで機能も違う
迷ったら一番高いものを買うと決めているので、私は今回ガーミンアプローチS70の47mmブラックを購入しました。
画面の有効サイズ(液晶の部分)はS62よりも大きいです。S70の42mmの方は有効サイズ自体はS62とほとんど変わりませんが、枠を含めたサイズは小さいです。
ガーミンアプローチS70の42mmの方は機能的にS62に近く、より新しくなったものが欲しいのであれば47mmを選ぶことをおススメします。
有機ELディスプレイ
ガーミンアプローチS70はとにかくディスプレイの美しさと鮮明さ、分かりやすさが素晴らしいです。
周りの明るさによらず、見やすいので快適です。このタッチスクリーンの数字のところをタッチすると高低差を切り替えられます。写真のように数字の左に▽が出ていると下り傾斜を意味します。
GNSSマルチバンドがすごい
今回ガーミンアプローチS70の47mmにだけ採用されたのがGNSSマルチバンドです。これはGPS、GLONASS、BEIDOU、GALILEO、みちびきQZSS、みちびきL1Sを受信してより高い精度で距離表示に活かすというものです。
これまでのS62はGPSとGLONASS、みちびきL1Sだけでした。
ただそれで何が変わるのか疑問に思う人もいると思いますが、使ってみると最初にゴルフ場を探すときの時間が圧倒的に短く、ストレスがより少なくなります。
多分精度も高いのでしょうけど、実測との比較は現実的に出来ないので勘弁してください。
S70はタッチスクリーンが進化
初期ディスプレイの右のコースのイラストをタッチすると、左の数字が消えてより大きく詳細にコースを見ることができます。
そして右側に出てくるボタンを画面の丸に沿って動かすと拡大縮小ができます。
画面下にある矢印がハザードビューのボタンです。この辺の使い方はS62と同じですね。
2022年からグリーン傾斜情報が見れるように
厳密にはガーミンアプローチS70の進化ではなくアプリの進化ですが、グリーンの高低差表示が表示可能になりました。
ただこれ、有料なんです。月額1180円なので決して安くないオプションです。ちなみにS62やZ82、G80でも使えます。
グリーン傾斜が有効なコースだとこのように表示されます。
ピンポインターはやっぱ良い
ガーミンアプローチS70のピンポインターはやはり良いです。ピンポインターのためにガーミンを使うくらいの価値すらあると私は思います。
この距離ですが、高低差表示していたらそのまま高低差を考慮した距離、トーナメントモードなら直線距離を表示します。
細かい設定
ドライバーの飛距離設定をすると、コースビューでリングを表示してくれます。
トーナメントモードが高低差切り替え無し状態なのでオフにすることで高低差表示してくれます。
充電の持ちが素晴らしい
ガーミンのゴルフウォッチはバッテリー容量が他社製品より大きいので持ちが良いです。
ちなみに1ラウンドした後にまだ89%残っていました。スタートした時が98%だったので9%しか消費していません。もちろん、10ラウンド出来るわけではないのですがゴルフモードで20時間(47mmのみ)稼働します。ただ42mmモデルは15時間とS62の20時間よりも短くなっています。
ガーミンアプローチS70はどちらを選ぶべき?
ガーミンアプローチS70は47mmと42mmでバッテリーの稼働時間、キャッチする人工衛星の数が異なります。
今この記事で見てもらった通り、42mmモデルはS62から著しい進化は感じられないのでS62からの買い替えなら間違いなく47mmをおススメします。価格差はありますが、どちらにせよ高いのでそれなら思い切って47mmを選ぶ方が賢明だと思います。
ガーミンアプローチS70のデザイン
左がS70で右がS62です。S70は反射で見えにくいですがディスプレイはどちらも綺麗ですね。
ディスプレイの淵の部分はS70になって細くなったので全体のサイズを変えることなく画面が大きくなっています。
裏側も形やセンサーが変更されています。充電の差し込み部分は同じタイプですが、付属するコードはS70になってかなり短くなり、フィット感も硬めで外れにくくなりました。ただ、S62ではUSBポート接続だったのが、タイプCになったので厄介です。
総合評価
ガーミンアプローチS70の性能は文句なしです。より使いやすくなった印象が強いですね。
欠点は価格とラインナップだと思います。正直42mmディスプレイに目新しさはないので、買うなら47mmが良いと思います。もはや10万円のゴルフウォッチはどのような需要に対応しているのかわからなくなってしまいましたが、そんな頻繁にモデルチェンジしないので覚悟して買うしかありません。
おススメ度 (4.5 / 5)
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