プロV1,V1xの不動の地位
ゴルフボールのベンチマークであり、常にナンバーワンでもあるのがタイトリスト・プロV1&プロV1xです。
この記事では、2021年モデルのタイトリスト・プロV1とプロV1xの違いを「室内計測」と「コーステスト」の2通りの手法で検証し、どちらがどんなプレーヤーに向いているかを解説します。
室内計測
モデル | プロV1 | プロV1x |
平均飛距離 | 280.9y | 282.5y |
初速 | 75.9m/s | 76.1m/s |
スピン量 | 2567rpm | 2639rpm |
100yのスピン量 | 9702rpm | 9028rpm |
YouTubeの動画で行ったフライトスコープミーボでの計測です。
平均初速は、同月に計測したZ-STARシリーズと同じような数値で、スピンバランスに差があります。プロV1もプロV1xも、ドライバーでのバックスピン量が少し多めで、2021年モデルになって変わったのは、100yショットでのプロV1xのバックスピン量だけ。500rpmほど増えました。
コーステスト
プロV1
ガーミンS62をコースに持っていくのを忘れたため、レーザー距離計による計測になります。
最高飛距離は302yでした。平坦で300y超えがハーフで3回出ていたので中々優秀です。弾道は、ドライバーでは低く、アイアンではちょっと高めに感じました。
プロV1x
プロV1xの方が飛距離性能は高く、最高で315y。アイアンの飛距離がイマイチだったのが残念ですが、まぁドライバーで飛ぶのでセカンドの番手が短いですからあまり気にしなくて良いでしょう。
スピン性能
プロV1で50°、100yでのスピンバックです。2月のカメリアヒルズのグリーンなのでこんなもんでしょう。1mほどスピンバックします。
こちらはプロV1x。同じ距離ですが、スピンバックはしませんでした。60cmほど着地点の先にボールがありました。
性能をまとめるとこんな感じです。
- ドライバーの飛距離はプロV1x
- セカンドでのスピン性能はプロV1
- どちらもドライバーでは弾道低め
フィーリングの違い
2021年モデルになって、プロV1は若干硬くなったように感じます。もともと、芯がもっちりした感触で重たいのが特徴だったのですが、もう少し鋭いフィーリングになったと思います。
プロV1 2021年モデルの断面。前作と違い、センターに色が違う部分が確認できます。
プロV1xは変わらずパリッとした硬いフィーリング。2021年モデルが特別2019年モデルから変わったという印象はありませんが、なんとなく安っぽい(安価なボールと似た)感じになってしまったように思います。
プロV1x 2021年モデルの断面。若干カバーの厚さに偏りがあります。
デザイン
プロV1
デザインに大きな変更はありません。プロV1は数字が黒。
このサイドスタンプが矢印になった点が見て分かるところですね。
プロV1x
プロV1xは数字が赤です。
こちらもサイドスタンプが矢印に。私的には、前作よりもアジャストしやすかったです。
カバーの耐久性
9ホールでの傷の具合です。
これはプロV1ですが、冬なので芝の着色があります。
木に数回ヒットしました。目に見える傷が3~4箇所あるので耐久性が高いとは言い難いです。
プロV1xも同じような感じでした。サイドスタンプが少し削れています。
決して耐久性は高くないので、1ラウンドで4つほど消費すると思います。
総合評価
正直可もなく不可もなくという印象。
わざわざ強くおススメするほど強い魅力があるわけでもありませんし、おススメしないほどの欠点もありません。
総合力が高く、どんな人にも喜ばれるとも言えるでしょう。
私的に2021年モデルは、プロV1の方が良かったですが、フィーリングは2019のプロV1が好みでしたね。
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