テーラーメイドのエースボール
ボールと言えばタイトリストというイメージが強いですが、ここ数年のテーラーメイドの開発は目を見張るものがあります。
使用しているプロも次第に増えており、最近ではリッキーファウラー選手が使用することを決めました。
名前はTP(Tour Prefered=ツアー支給品)と5ピースの5を組み合わせたものです。ライバルであるタイトリストV1やZ-STAR XVが4ピース、ブリヂストンとZ-STARが3ピースなのでこのTP5が最もピース数の多いボールということになります。
考え方としては、それぞれのピースで違うヘッドスピードのショットに反応して適切なスピン量を実現するというものです。
同じ人が打っても、ドライバーとウェッジでは1.5倍くらいヘッドスピードが変わる人もいるくらいです。
果たしてそれは本当なのか、さっそく検証していきます。
テーラーメイドTP5の打感
打感は前作のTP5とほとんど同じでした。
なんだかもっさりした特徴的な打感で、決して気持ちの良いものではありません。ただ、パターの感触はとても良く、特にロングパットでしっかり打っていけます。
私は、クロムソフトくらい柔らかいボールはロングパットでどのくらい振っていいのか分からなくなってしまうのでこのくらいの手ごたえがある方がイメージしやすいです。
TP5の性能
飛距離性能
朝一のショットで297yでした。当たりはそこまで良くはありませんでしたが、結構飛んでいると思います。
ピース数の多いボールで尚且つ打ち下ろしでもないコンディションで300y近く飛んでいるので評価できると思います。
アイアンは特に飛びすぎることは無く、扱いやすい印象でした。
スピン性能とアプローチ
テストしたのは雨上がりでやや重いグリーンでした。
100y、120y、155yでオンした時は、ほとんど落下地点から半径1mくらいの所にありました。スピンで戻ってくることもあるのでこの距離でのスピン性能は高いでしょう。
一方で、アプローチの時はイマイチでした。V1やスネルの赤はグリーン周りからのアプローチでもしっかりスピンがかかりましたが、TP5はそこまでではありませんでした。
ただ、スピンがかかれば良いというより、好みの問題なので試してみないと分からないでしょう。
方向性能
悪くないでしょう。
落ち際でもなんとか持ちこたえてくれますし、アイアンでも変にサイドスピンがかからないので扱いやすかったです。
デザイン
TP5はシンプルなデザインで、私はこの点を以前から評価しています。
文字が細くて、方向を示すラインも片側のみ。
数字が黒いのがTP5です。TP5Xは赤い数字になります。
耐久性
耐久性は、良くも悪くも無いでしょう。傷のつき方に少し特徴があります。この画像は使用3ホール目でのものですが、前のホールまでは傷は目立っていませんでした。
しかし、突然一気にボロボロになってしまったのです。3ホールで交換した方が良いでしょう。V1だと1ホールしか持たないのでこちらの方がコスパがよさそうです。
データテスト
バックスピン量は1万回転超えでした。どんなに頑張っても高く上げることが出来ず、このような結果になりました。
使用したクラブは、タイトリスト、ボーケイSM7の52°、バウンス12°です。
こちらはTP5Xよりもさらに低い弾道になりました。ウェッジの場合、低く出せば、バックスピンも高くなりやすいので、必然的にハイスピンになったのでしょう。
総評
打感 | 飛距離 | スピン&アプローチ | 方向性 | デザイン |
---|---|---|---|---|
△ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
前作のTP5も持参して比べてみましたが、私の感覚では性能の差は分かりませんでした。
可もなく不可もなくといった感じでここがTP5の良さだと思います。
テーラーメイドのクラブを使っている人はボールもテーラーメイドにしてみては?
おススメ度



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