新進気鋭のフィッティング
大蔵ゴルフスタジオは2011年にできたフィッティングスタジオで、所謂大手メーカーのクラブではなく地クラブと呼ばれるパーツメーカーのクラブを取り扱っていることが特徴です。
「フィッティングは初心者から上級者まで必要」という考えで、間口の広いスタイルです。無料というのもそのためでしょう。
以前のヤマハのフィッターのようにある程度のレベルにならないとあまり意味はないという考えとは違います。
ホームページではヘッドバランスについても言及しています。ただ、これも特に特別なことでは無く非常に基本的な部分です。
ブリヂストンのフィッティングでも、ドライバーが仕上がってきたらバランスチェックをしていました。
ライ角等もがメインなので積極的に調整するようです。
それでは予約方法から紹介していきます。
大蔵ゴルフスタジオの予約方法
まずは、ホームページにアクセスします。

「フィッティングを予約する」をクリックしてください。
フィッティングスタジオは世田谷と広尾にあるので、都合の良い方を選択します。今回は広尾に行きましたのでそちらの画面に進みます。
次の画面で三つの項目を選択します。初めての人は矢印のところを選択してください。
コースの選択肢が非常に豊富なので迷うかもしれません。今回私はドライバー90分にしました。一番下に180分のフルセットというのもあります。
一日に受け付けているフィッティングが3件までなので、かなり時間に余裕がありますね。ウェッジ単体というのも面白そうです。
広尾サテライトだと上記三つの時間帯が選べます。選択したら、最後のステップです。
ログイン画面が出てきますので、初めての方は会員登録をしましょう。
これで予約完了。ありがたいことに、当日の流れがホームページに載っていますのでご参照ください。

大蔵ゴルフスタジオ広尾サテライトへのアクセス
東京メトロ広尾駅が最寄です。4番出口から出ると最速で到着します。
六本木方面に2分ほど歩いていきます。
広尾学園の隣の建物の地下がゴルフインパクトというインドア練習場で、その中に大蔵ゴルフスタジオが入っています。
看板がありますのでここが入り口です。
階段を下ると到着します。
フィッティングのスタイル
フィッティングブースは個室になっています。
使用している計測器はGC4(クワッド)です。いつも私が計測しているところのGC2と同じメーカーが作っている計測器です。
弾道を追跡して計測するトラックマンと異なり、インパクトの瞬間のボールの動きを測定して弾道表示する計測器です。
ミスショットや気持ちよく振れないのは99%シャフトが原因だと考えているようで、シャフトを決めてからヘッドを選んでいくスタイルでした。
ステップ1:とにかく打ちまくる
大蔵ゴルフスタジオのフィッティングは「打たないと分からない」という考えに基づいています。
ですので、まずフィッターの方がクラブに何を求めるのかを聞いてきます。
その上でシャフトをとっかえひっかえ二球ずつ打っていきます。
使用したヘッドは2代目のグローレ。重量やバランスが全てのクラブの中間的なスペックだからだそうです。
ステップ2:トーナメント形式でシャフトを決める
試打していく中で良かったものと悪かった物を分けます。
その基準は「気持ちよく打てたかどうか」です。
高性能計測器を用いながら、データを全く重視しないのが大蔵ゴルフスタジオのフィッティングの特徴でしょう。
ステップ3:決勝
良かったシャフトをまた二球ずつ打っていきます。
最後まで残った数本(私の場合は3本)を実際のコースでのルーティーン込みで1球ずつ打っていきます。
最終的に残ったのはツアーADのVR6X。大蔵ゴルフスタジオの広尾サテライトは、本店である世田谷よりも規模が小さく70g台のシャフトのラインナップは少なめでした。
逆に、40g台のシャフトはほぼそろっていたので、ハードヒッターでない方の方がフィッティングのし甲斐がありそうでした。
ステップ4:バランスを決める
シャフトが決まったら、ヘッドやグリップエンドに鉛を張ってバランスを決めます。
というのも、取り扱っているヘッドは全てパーツメーカー(地クラブ)製なのでシャフトの差し替えが出来ません。
よって、似たような振り心地にするためにバランスを探っていきます。
この時も、とにかく試すというスタイルで、貼っては打ち貼っては打ちを繰り返します。
ステップ5:ヘッドを選定
地クラブしか扱っていませんので、見たことないクラブばかり(笑)
分厚い(笑)
パーシモンみたいなドライバーや、バルド、ムジーク、ロッディオなどが実際に打つことが出来ます。
打ってみて打感が良かったのがこれ。
PXG0811X
PXGのセカンドジェネレーションの低スピンモデルだそうです。球への弾き具合が特徴的で、柔らかめの打感でした。
ソールの後ろと前、ヒール側に3つのウェイトが配置されています。シルバーのネジが重いもので、黒が軽いウェイトです。
最終セッティング
価格は値引きなし。パーツメーカーからの供給なので、組み立て工賃があります。
PXG0811XのヘッドにツアーAD VR6X、純正のピュアグリップで税込み約13万円。思ったよりも安かったです。
フィッティングが無料なのを考えたら、全然納得できます。
総評
大蔵ゴルフスタジオは、地クラブを色々打ってみたい方や細かい調整を求める方におススメしたいです。
シャフトの挿し方(フェースの向き)やグリップなども細かくセッティングしてくれます。
広尾サテライトは室内なので、私が行ったような真夏日にはピッタリだと思います。世田谷は練習場なので季節を選んだ方が良いかもしれません(笑)
フィッティングのスタイルとしても、私が提唱しているトーナメント方式ですし、打ってみないと分からないというのは共感する部分が多いです。
初心者でも効果のあるフィッティングが受けられると感じました。
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