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スリクソンZX7ドライバー試打評価&レビュー|まずまず良いのになぜ松山選手が選ばなかったのかを分析

ドライバー試打
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スリクソンの新時代か

スリクソンのドライバーは、広告塔である松山選手が中々使ってくれず、ドライバーだけ他社の製品をバッグに入れることが長く続きました。

 

ダンロップには有力選手がたくさんいるものの、やはり国内において一番目立つのは松山選手なわけで、彼が使わないというだけで「なにか性能が悪いのではないか」とゴルファーは思ってしまいます。実際は、スリクソンのドライバー自体はメジャーでも勝っているのでクラブが悪いということはありません。

 

今回ネーミングが一新されて登場したZX7ドライバーは、松山選手がテストで好感触を示し同シリーズのZX5ドライバーはメジャー大会である全米オープンでもバッグインしていることが確認されています。

この記事ではなぜ松山選手がZX5を選び、ZX7を選ばなかったかなどを比較しながらレビューしていきたいと思います。

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試打データ

ヘッドスピード53.4m/s
ボールスピード75.6m/s
平均キャリー286y
平均トータル305y
平均サイドスピン312rpmドロー
平均バックスピン2935rpm
平均打ち出し角0.9°
平均打ち上げ角15.9°
最大の高さ54y
落下角度48°
左右ブレ-13y

最大飛距離はキャリーで288y、トータル307yです。この時のバックスピン量は2800rpmとなっています。

最大距離の際のクラブデータがこちらです。フェースの上の方の低スピンエリアで当てたのですが、2800rpmとなると若干スピンは多いと感じます。実際、このデータはロフトを1°ストロングにして試打した際のものですし。

 

気になるのは、ミート率です。あまりミート率が高くないと私は考えています。1.42を超えることはほとんど無く、この辺りはまだ海外ブランドに追いつけていないかなと思ってしまいます。

 

サイドスピンはどちらかというとドローがかかりやすいですが、フェードも打てます。ウェイトポジションは後で解説しますが、ZX7ドライバーはトゥとヒールに2つのウェイトポートがあって、純正ではトゥ側が重くなっています。

もう少しヒール側を軽くすればフェードが打ちやすいドライバーになると思いますので、カスタムの可能性は感じます。

 

ZX7ドライバーの特徴としてもう一つ、打ち上げ角の高さがあると思います。平均で16°程度の打ち上げ角ですが、最大距離の際の打ち上げ角が18°とかなり高いです。他にも、285yを超えるショットの中には18°前後になる打球も少なくありませんでした。

スピンが多いですが、SiMドライバーに雰囲気は似ています。ZX7ドライバーは高打ち出し、やや捕まり、調整可能なドライバーということです。

ビジュアルで見る弾道

基本的には弾道は高くなりにくいです。ただ、飛距離が出る弾道が高弾道なのが面白いです。

右に打ち出しやすいので、ドローの方が飛ばせるかなと考えています。

ZX7ドライバーの純正シャフトはディアマナZX60という60g台のオリジナルシャフト。純正で60g台を入れるのは最近では稀になってきましたが、このシャフトは重いだけで結構吹きます。

ちょっと不思議な試打データ

試打していく中で、このような弾道が多いことに気付きました。打点はセンター、バックスピン量が3500rpmを超えるというデータです。カメラで確認しても打点はセンターでした。

このデータを分析すると、ZX7ドライバーの芯の位置が良く分からないのです。本来このヘッド軌道、フェース角、打点を考慮すれば二桁のサイドスピンがかかる微弱なドローになるはずです。それにも関わらずバックスピンが多くなってしまうというのはやや問題です。松山選手がZX7ドライバーを使わないのはこんな理由なのではないかと私は深読みしています。

各種重量

ZX7ドライバーのデザインは、前作と同様の赤と黒を基調としたもの。トゥとヒールにはそれぞれウェイトが配置されています。

ウェイトを外し、ひっくり返して撮影しています。トゥ側が8g、ヒール側が4gになっています。

ヘッド重量は195gでした。スリクソンのスリーブは7gなので、トータル202gということになります。SiM MAXと大体同じ重量ですね。

デザインの特徴

構えると、マーベリックによく似た景色です。若干ヘッドのお尻が浮いていました。これを見ると、バックスピンが多かったのは香重心だからなのではないかと思ってしまいます。

クラウンはカーボンです。クラウンの後ろの方には赤いラインが描いてありますが、これまたキャロウェイっぽいデザインです(笑)

フェースはゼクシオでも採用したカップフェース。これは、確か前作でも同じでしたが、スコアラインとフェースのデザインが異なります。

メーカーのロゴではなく、モデル名であるZX7の文字が大きく描かれたデザイン。これはキャロウェイやテーラーが行っている手法です。フィニッシュの際に見えるトゥ側にメーカーロゴがあればテレビには映るので、ソールはZX7を大きく宣伝しています。

他社製品と比較して

このマトリックス図で言えば、M6とTR20 440のあたりに位置します。ZX7ドライバーは打ち上げ角が高いので高弾道にしやすいドライバーという印象ですね。

タイトリストのドライバーを試打したらまた新しいマトリックス図を作ります。

カスタムの可能性

さきほどのマトリックス図の位置から、ZX7ドライバーは飛ばすセッティングは作りやすいです。

低スピンのシャフトを組めばよいだけですから。この中で言えば、PT、スピーダーTR、スピーダーエボリューションTSあたりです。

ウェイトの重さやライ角を工夫すれば、フェードセッティングも出来ます。弾道を低くするシャフトにしておけば大丈夫だと思います。

ウェイトは4、6、8、10gがあります。捕まりを弱くするならシャフトを決めたうえで、まず最初はライ角フラットポジション、その次にウェイトの調整という順番です。

データチャート

ZX7ドライバーは可能性を感じますが、純正ではやや物足りないというドライバーでした。打点に対するスピン量の多さが飛距離を損なってしまう要因になっています。打ち出し角が右でドローだったので安定性は悪くありません。

総評

今後、カスタムシャフトによるセッティング出しをしてみて最終的な評価になるかなと思います。

松山選手が使用しているZX5が私的にはとても良かったので、ZX7はやや存在感に欠けてしまうのは否めません。ただ、この二つを発売したことが興味深くもあります(笑)

市場投入モデルで、高打ち出し&微高スピン&ドロー弾道のZX7と、中打ち出し&微高スピン&ストレート弾道のZX5という組み合わせは良いとこを突いていると感心しています。それを考える事で、ZX7ドライバーに存在価値が生まれるのではないかと。

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